新温泉町の人権教育推進冊子『えがお』の編集後記を書かせていただきました。
権利は大切ですが、いつの間にか権利が「◯◯すべき」という執着になっている世間への違和感があったわけですが、ある小学生の女の子が一つのヒントをくれました。
そのことを少ない文字数制限の中で、精一杯表現してみました。
「編集後記」
先日小学校の授業参観に行きました。
三年生のクラスでは、列挙された十項目の権利を順番に手放していき、どれを最後まで残すのかをグループごとに話し合っていました。
それぞれが大切にしている価値基準は違うのだと気づくための学びであったと思うのですが、そこで私が強く感動した出来事がありました。
ある女の子が「私はまず愛し愛される権利を手放します。なぜならそんな権利がなくてもお母さんは私のことを愛してくれるからです」と、お母さんの方へはにかんだ笑顔を向け、見つめ合いながら発表したのです。
なんて素敵な関係でしょうか。
こんな風に、種々の権利を手放していける関係性が世界中に構築されていくことを望んでいます。
(編集委員 山地)
※お小遣いをもらう権利などもある中で、「まず愛し愛される権利を手放します」って言った時には、「おいっ!」って心の中で突っ込んでた僕は、一気に脳天かち割られたような衝撃を受けて、「すごい!ほんとそうだわ~!」って感動しちゃいました!!