陰陽統合について、最近は書いていますけれども、我らが宗祖弘法大師様もそれをなされています。
金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅の二つを並立させたのです。
宇宙は金剛界と胎蔵界の二つが統合されたものであるというのです。
男性性と女性性。
現象界と潜在界。
与えると受けとる。
金剛という名の如く揺るがずに突き進む大いなる強さと、胎蔵という名の如く胎内に全て包みこむ大いなる優しさ。
両面受け入れてこそ、循環していくのでしょう。
「しなければならない」というこだわりと、「しなくてもいい」という手放しもまた然りです。
つまり、「しなければならない」という思いを持つものは、同時に「しなくてもいい」という思いをも併せ持つ必要があるはずです。
僕はずっと「しなければならない」に苦しめられてきました。
「せねばならない」「するべきだ」
この片面にのみとらわれた時、ネバネバの納豆感情、ベキベキの骨折感情になるのだと教わりました。
まさに納豆のように行動したくても身動きとれないようになり、骨折のごとく折れてしまいそうな自分がいました。
そんな時に救われたのが、津留晃一さんの言葉です。
「この世界でしなければならないことなどなにもありません」
それからこの言葉を実践していくうちに、しなくても大丈夫だという感覚が広がっています。
そう、しなくてもいいんです。
そしていつしか微かにではありますが、こだわってみようかなという気持ちもまた湧き出してきました。
こだわり、「ねば」や「べき」というのも、否定するものではありませんね。
陰陽統合です(๑>◡<๑)
※この画像は僕がパステルアートで書いたものです。金剛界と胎蔵界の僕なりのイメージね☆
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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