大人と子供。
先生と生徒。
医者と患者。
などなど。
エネルギーが上下に流れているように感じてきたその関係に上下なんてないっていうのが、だんだんとわかってきた気がする。
大人は社会で生きるためのルールにしたがう大切さを教えるが、子供はその無邪気な本能、欲求に素直にしたがう大切さを教えてくれる。
大人は知識を教えるが、子供は感性を教えてくれる。
大人は自立の大切さを教えるが、子供は誰かに助けてもらうことの大切さを教えてくれる。
大人は愛される条件を教えるが、子供は無条件に愛されることを教えてくれる。
教えてやってるんだなんて偉そうになってやしないだろうか。
無理やり言うことをきかそうとしていないだろうか。
上から下へマウンティングしてやしないだろうか。
大人の方がすごいなんて思わない。
かといって子供の方がすごいとも思わない。
教えているようで教えられている。
育てているようで育てられている。
与えているようで受け取っている。
そのエネルギーの流れは一方的なものではなく、フィフティーフィフティーな循環が「その瞬間に同時にある」ってことに、いつも気づいていたいなって思う。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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