善住寺の前の山の上にあるペットのお墓に、また一匹新しい仲間が加わった。
愛犬のお骨を大切そうに抱えた30代くらいの女性と、そのお母さん。
澄み切った青空の下、ひそやかにお別れ式を行った。
大好きだったさつま芋と、ドッグフードを山盛りに供えて、たくさんのお花を立てられた。
かけがえのない存在だったんだなって実感する。
お骨をサラシに包み、墓石の下の土の上に納めてもらう。
大きな犬だったのだろう。サラシから溢れんばかりのお骨が、在りし日の姿を想像させた。
お経を終わってお話をしてたら、飼い主さんは涙が止まらなくなってしまわれた。
きっとたくさんの思い出が、脳裏に浮かんでくるのだろう。
「たくさんのお友達と一緒だから、きっと寂しくありませんよ。
あの世で仲良くやっていくと思います。
でも、飼い主さんのことも忘れたりしません。
だから、時々はここに会いに来てくださいね」
トム、よかったな。
いい飼い主さんと一緒に暮らせて。
18才か。
ほんとに長生きしたな。
大事にしてもらったんだろうな。
家族の一員だったんだろうな。
今度は仏様の国から、みんなのこと見守っていてくれよ。
さぁ、しっかり「さよなら」ができたかい。
名残惜しいけど、そろそろ行かなくちゃね。
バイバイ。
また家族で再会できる日まで。
ひとたびのお別れを。。。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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