島田社長から3年たった今だからこそ話せる、震災当時のことをお聞きしました。
本当のことを、ちゃんと報道できない日本。
規制規制で捻じ曲げられた事実があったこと。
それは僕にとっても衝撃的なお話でした。
被災時にも崩れなかった日本のモラル。
苦しい中でこそ発揮された日本人の助け合う心。
僕のブログの中でもその美しさのみをピックアップしていました。
醜い部分を見ようともしなかったのです。
しかし、本当に追い込まれたときの人間の姿は、もっと生生しく恐ろしいものだと知りました。
島田社長のファミリアは食で被災者の支援をいち早くされたそうです。
最終的には国連の倉庫の鍵も預かるほど、支援に力を入れられたとのこと。
食糧が目の前で途切れた時に押し寄せる殺意のようなもの。
あびせかけられる罵声。
暴行、強奪などなど繰り広げられる狂気。
さらには支援の食糧を人数分揃えられなくて、分ければいいじゃないかと思うのに、数がないとダメだと受け取ってもらえず、泣く泣く捨てたというお話も聞きました。
なんだそれ!と憤りを感じました。
物資でさえも支援者のニーズに合わないものが大量に持ち込まれ、それも処分せざるを得なかったことも。
障害者の方が興奮して大声を上げることに対して向けられる冷たい感情。そしてそれは排除へと向かうこと。
いられなくなった避難所から戻り、自分の家で障害者の家族は毛布にくるまって寒さに震えていたこと。
僕たちは知らない。
そういうことがあったということさえも。
美化だけがなされ、正しく報道なされない事実もあったということを、島田社長の口から聞くことができました。
それはありがたいことだった。
そんな状況の中、僕たちはどう動けばいいのか。
なにを生みだせばいいのか。
そして僕は、お坊さんとして何ができるのか。
そんなことを頭の中で整理するのはとても困難で、社長に貴重な機会だったのに質問することもできず・・・。
震災における負の部分。
そしてそこから出来上がった正の部分が「ロクファームアタラタ」なのだと島田社長はおっしゃった。
食を生みだす。
水と粉と塩があればパンができる。
雇用を生み出す。
特に障害者を積極的に雇い入れる。
震災前に戻すのではなく、それよりも前に進めていくこの新プロジェクトに、ただただすごいな~と思った。
山地 弘純
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