今日は春の水子地蔵供養祭でした。
みなで手を合わせ真言を唱えると、皆の心も、そしてこの周辺の空気も、すっと澄み渡ります。
僕は、そう感じるのです。
そしてお地蔵さんを作り、ここに納めて供養するということは、忘れられるということにも繋がります。
ちゃんと残したから、安心して忘れてもいいんだよと。
日常にはそれを忘れて今を生き、この日が来たら思い出し、皆が自らを支える根となった我が子にこやしをあげるのです。
このひざの上で冷たくなっていった我が子の話。
お腹の中で息絶えてしまった水子を取りだした話。
事故によりガラスがささって亡くなってしまった息子さんの話。
今まで皆さんがしてくださったお話を思い出しています。
やり切れない思いが緩んで行くこと。
それがこの世界の平安。
とてもいいお天気で、素晴らしい法要でした。
皆様、心合わせていただき、ありがとうございました。
心が合う。
もしかしたら、それを心合(しあ)わせと呼ぶのかもしれませんね。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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