12月26日
今日は有馬温泉で檀家さんの法事。
終わったなら早よ帰れよって感じだけど、少し思い出を辿っていた。
初めて来たのは修行仲間たちとの同窓会。
坪井ちゃんに「山ちゃんはもっと自信持っていいよ」って言ってもらったんだった。
「できる自分」という支えにしてきたものの全てが打ち砕かれていた頃。
ほとんど眠れず、その日をなんとか終えるのがやっとで、世間の落ちこぼれのように感じてたっけ。
何にもできない自分。
眠るという誰にでもできる簡単なことさえできない自分。
修行中に見せた弱々しくみっともない姿で、それ以来会うみんなの反応を恐れて気後れしながら行った有馬のホテル。
僕の不安をよそに、みんなが普通に僕を受け入れてくれた。
夜は卓球で盛り上がったな~。
秀典君とラリーして意気投合したのも懐かしい。
久しぶりにみんなの前で引け目なく笑えた。
あのホテル、なんてホテルだったかな~と思いながら歩くけど、結局わからなかった。
有馬の帰りに大阪まで足を延ばして、ミナミで車上荒しにあって大被害受けて、半泣きで帰ったのも今ではいい思い出。
お金はもういいって思えたけど、もらい物の大切なマフラーは痛かったな(笑)
二回目はなにかの研修会。
お坊さんばっか大勢を前に、法話したんだった。あの緊張感は今までの中でも屈指で、「怖いよ~」ともだえながら有馬の街中を徘徊して自分の番まで時間を潰した。
その時話した事が心に闇を抱えた少年の話で、その少年は10年の時を越えて今年の11月に僕の前に戻ってきてくれたわけで。
そして今。
今の僕は、、、
よく眠れるし、
みんなに気後れもしないし、
できない自分でも受け入れられてるんだってことも体感できたし、
自信も静かに溢れてきているし、
なにより世界の色彩がとても鮮やかになった。
有馬温泉。
思い出の場所。
山地 弘純
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