スピリチュアルケアワーカー養成講習会 『受講動機』
2014年4月提出。
心の相談員を卒業することができたが、自分についてたくさん知ることができた2年間というだけで終わった。
他人の心に寄りそいたいという、最初に掲げた自分の目標へは程遠く、いや、むしろ学べば学ぶほど遠さがわかるのかもしれないのだが、先のスピリチュアルケアワーカー養成講習においては、もう少し自から他へと踏み出したいというのが大きな志望理由である。
自分自身としては10年間ほどに渡る不眠症に苦しみ、眠れない事のものすごい辛さ、それに伴う健康への様々な弊害、死へのささやきさえも聞こえた体験をした。
そして今徐々に睡眠を取り戻し、健康も検査の各数値の面では未だ問題は残るが、それでも見た目は健康な毎日が過ごせるのも、仏教のおかげであると思っている。
僕の睡眠を取り戻してくれたものは、鍼灸を入り口にし、結果辿り着いたヨガだった。独学ではあるが毎日かかさず行ったヨガの真似事は、そこから突き詰めれば突き詰めるほど僕の中で仏教と密接につながり、生きると言う事において、実は仏教はものすごい導きを与えることができるのだと実感している。
「すごいんだぞ仏教は。誰だ、葬式仏教などとバカにするやつは!」と仏教離れを揶揄する声に大きく反論を上げようとした時、実は一番そう思っていたのは自分だったなと昔の自分を思い出した。
否定して否定して否定した後に、「僕はあれほど否定していた仏教に救われたんだ。」
そこに辿りついたんだった。
しかし今現在のお坊さんの世界において、現在の人々の悩みに仏教理論をもって密接に関わっているかというとそうではないし、ボランティアや種々の素晴らしい活動においても仏教思想が反映できていないと感じる。
その点心理学の世界は、仏教よりも生きるという実践に踏み込んだものであると感じている。統合的カウンセリングという各学派の理論をまとめたりもされているが、宗教も統合的宗教として、もっとも大切な部分をまとめ一つの柱を作れないのだろうかなどと思ってみたりもする。
心の相談員の講習を受けて、大下先生が密教とカウンセリングとの融合に踏み込んでおられると知る。僕ももっともっと勉強してみたいと思った。
また西川先生はクリスチャンだとのこと。とても興味深い。
僕が知りたいのは特に真言密教の可能性。
間違いなく人々の心の救済に大活躍するはずのこの教えを生かしきれない現実へのジレンマ。
以上が僕の受講動機である。
どうかよろしくお願い致します。
山地 弘純
最新記事 by 山地 弘純 (全て見る)
- 兵庫県新温泉町飲食店テイクアウト情報☆ エール飯にご協力を!! - 2020年4月20日
- うちは現在アナ雪ブーム真っ盛り - 2020年2月20日
- 仲間が琴浦町にある「東伯発電所」の壊れた風車の視察をしてきてくれました - 2020年2月19日