以来、牛馬の祈願と五穀豊穣の信仰を集め、近世に至っては七堂伽藍が建ち並び、近在の末寺十三ヶ寺を有し、香椎神社、熊野権現、十二社神社などをも治めていたと伝わります。
しかし、元禄14年(1704年)不慮の火災に遭遇し、現今2、3の堂宇を残して消失してしまい、古い記録も灰に化し往時の隆盛は見る由もありません。それでも現在の堂宇は宝暦12年(1763年)4月、真乗法印の代に再建され、立派に法灯を受け継いでいます。
当山ご本尊は秘仏「金剛界大日如来」で、覚増上人自らが一刀三礼された御尊体であります。元禄の火災の難を免れ、一人池の畔に安座されていたということです。
千年以上の歴史を刻んだ秘中の秘仏本尊につき、往古より先哲の戒めにより、50年に1度御開帳を行い、人々の前に姿を現されます。
●寺 名・・・熊野山那智院「善住寺」
●御本尊・・・金剛界大日如来
●真 言・・・オンバザラダトバン
●住 所・・・兵庫県美方郡新温泉町熊谷1286番地
熊野の山を ここにうつして」
覚増上人像
覚増上人塔
真言秘密の霊域と 定めたまいし法の道
霊光永久に輝きて 薫る浄土の善住寺
讃えまつらん諸ともに いざや迎えん大法会
南無開山大和尚 南無大師遍照尊
平成9年11月23日
壱千年記念に奉納建立
壱千年法要御詠歌隊