丸3年間に渡る日本海新聞へのコラム連載記事の総集編 【永久保存版】 どうぞご覧ください。 ◎善住寺コウジュンの悩んで迷ってぶつかって 第1回 (2010年5月号) https://ameblo…
他にも96才のおばあちゃんとの出会い、高らかな笑い声とともにカニ汁をおかわりしまくる被災地の子供たちとの出会いもあった。多くの方々から、たくさんのありがとうという言葉ももらった。皆さんの話を帰ったらしよう。高森先生から…
被災地に伝えたいこと。子供たちに伝えたいこと。自分に伝えたいこと。たくさんの想いを満たすために僕は子どもNGO懐の支援活動に参加した。 大根を一緒に切り、カニを一緒にさばき、ちくわを一緒に揚げ、一緒にお餅にきなこをまぶ…
石巻の大川小学校へ着いた時には18時。どっぷりと日が暮れていた。多くの命が失われた場所で、僕は衣を羽織り、輪袈裟を掛け、数珠をする。 50部持ってきたお経の本は、そっとかばんに戻した。ほんとは明るいうちにここに辿り着い…
五十年に一度の御開帳がいったい何を意味するのか。ずっと考え続けた疑問に、ある一定の答えがもたらされた気もする。 この世で生きる上で最も大切にしなければならないのは、目に見えない、形にできないものを前向きに感じる力なのだ…
千人を越える参拝者でにぎわった四月二十五日の御開帳がまるで昨日のことのように思われ、もうお扉を閉じなければならないのかと、やや寂しいような名残惜しいような気持ちで迎えた十一月二十一日。檀信徒百名ほどに見守られ、密やかで…
「副住職さんはよく思いやりが大切だっておっしゃいますが、具体的にはどういうことなんですか?」 こんな質問をされたことがある。たしかに思いやり思いやりと言うけれど、漠然としていてわかりにくいものだ。 相手の事を思い、どう…
導かれているのかな。御開帳を間近に控えて、今まで停滞していた様々な物事が、関を切ったように流れ始める。 今まで耳にタコができるほど親や檀信徒の方から言われていた結婚話。あまりにもプレッシャーになりすぎて、僕は言い続けた…
それが鍼治療だった。全身に打ち込んでもらう鍼で、ずっとこわばり続けた体がわずかにゆるみ、その夜やや眠りを得ることができた。もうこれしかないと思った僕は、月に3、4回くらい鍼灸院に通った。待ちきれないほどの思いで通院の日…
お寺には様々な人々が悩みを持って来られる。僕になにができるだろう。何もできるはずない。自分の弱ささえ克服できない僕に、人の悩みを聞く資格なんてないじゃないか。 その頃の僕は、どんな人を尊敬するかって聞かれたら、「みんな…