3年前、僕のささやかな夢が実現した。 それは家族みんなで旅行に行く夢だった。 「誰ひとり欠けることなく、全員で!」 その強い想いは、ついに叶えられた。 その時の記念写真は、ずっと奥の和室の長押…
あれから3年。 この小さな一歩が、僕にとってはとても大きな世界の変化を生みだしました。 『願わないと叶わない。動かないと回らない。僕の小さくも大きい夢が叶ったとき』 そしてこの時…
2005年の善住寺だよりの中で、一人の闇を抱えた少年が善住寺にやって来た時のエピソードを 『夜回り先生からのメッセージ』 というタイトルで書いた。 もしかしたら、覚えていてくださる方もあるだろうか。 その少…
「切ったら血の出る記事を書け」 今日の日本海新聞の一面の言葉です。 今やAI(人工知能)が記事まで書いてくれる時代になってきたとか。 そうなってくると、今後はますます知識よりも血の出るような生々しい感覚…
読経はロボットに取って代わられ、そもそも葬儀は遺骨の郵送で済まされる。 人の温かみというものも、そのうち強みにもならなくなるとのこと。 カウンセリングなど心の相談も、他の職種に取って代わられつつある。 花の寺など…
1年後の自分へ届く夢てがみ。 彼と一緒に書こうって思ってた。 10年前の彼は、苦しみの中だった。そして彼を救えなかったという罪悪感が、僕を心理への道へ向かわせたのだと思う。 自分の存在証明に彼を使ってきた僕が、そん…
10年前、まだ中学3年だった。 今はとてもいい男になって、再訪してくれたね。 懐かしい思い出を語り合いながら、お互いの歩んできた10年という年月の濃密さを思った。 今なら、君を怖がらずに受け容れられる。 …
平成17年生まれのシェルティーの空(くー)が亡くなった。もうすぐ満10才というところだった。 ほんとによく生きてくれたねと、ただただ感謝している。 出会った時、コホコホとした咳が印象的で放っておけないなって思ったこと…
午前7時50分。7人家族全員で車に乗り込む。 「さあ、のぞみ、景気づけをお願いします!しゅっぱ~つ」 「しんこ~!」 のぞみのお得意の掛け声を合図に意気揚々と発車した。 鳥取道を通り、粟倉ドライブインで一度休憩を入れ、分…
いつごろからだろう思い始めていた。家族みんなみんなで旅行に行きたいと。 僕が生まれたときから、みんなでまとまって出かけることがあっても、必ず誰かがお留守番。 お寺を空けてはならない。それは昔からの当然の約束事項だった。…