2年前の2016年ってさ、本当にミラクルに溢れた1年で、過去の自分との和解っていうか、全てが来年の晋山式に繋がってくるような、そんな伏線を回収していく大きな1年だったんだよね。
年が開けて2017年の4月、僕は善住寺の住職として晋山した。
それは一つのゴールであり、新しいスタートであるといえた。
でも2017年を振り返ると、それだけって言う感じだったかな。
もちろん細かく言えばいろんなことを体験したし感じたし、たくさんのことがあったんだけどね。
ただ、新しいこと未体験のものを「感じた」って気がしてなくて、ずっとゴールに留まっているというか、変化を恐れているっていう感覚もしたんだよね。
なんというか、4月以降がぽっかりと穴が空いたような。。。
だから敢えて去年は「一年の振り返り」ってやつをしなかった。
ところが、2018年。
満を辞してというべきか、堰を切ったようにいろんなことが動き出したって感じがする。
その最も大きなものが、巨大風力発電に反対した「いのちをつむぐ会」の活動だったり、森の再生事業である「きらめ樹」の活動だったり、地球という母なる星にフォーカスするものが浮かび上がってきた。
反対派の代表として名前を出すのは、正直すっごく怖かったんだよ~。
中立でいるべき住職の立場とか、誰かと戦わなければならないってことを考えちゃうとね。
傷つくことを恐れる自分がいた。
傷つかないように「やめとけ」とささやく自分がいた。
たださ、そうやって理由をつけては今まで「サイレントマジョリティ」つまり「物言わぬ大衆派」をやってきたんだ僕は。
きっと車でよく流してたこの曲にも背を押されたのかもしれない。
「どこかの国の大統領が言っていた
声を上げない者たちは賛成していると・・・
選べることが大事なんだ人に任せるな
行動しなければNoと伝わらない」
そう、初めてかも。
こういう長ものに巻かれない姿勢を明確にしたのって。
それにね、女の人たちを反対の矢面に立たせられないもん。
なんてカッコつけたことを言っても、自分も強くないくせにね(笑)
反対ってことは、賛成とはぶつかる。
なんだかんだいろいろと言われて不快なこともあったし、怖さにもだえてたこともある。
それでもそれを和らげてくれる仲間たちがいて、そしてその仲間たちと「反対活動を超えた自然保護活動」としてできる事が生まれたのはとても大きかった。
それが「きらめ樹」だね。
来年の実際の間伐がとっても楽しみ。
そうか、戦わなくてもいいんだねって思った。
意識を向けるところが変わった気がするんだ。
風力発電反対と人工林の間伐事業。
この二つに共通することは、地球保護に努めていくことと、少数派でも進む覚悟ってとこかな。
そんな2018年。
僕にとってはきっと勇気の年だった。
怖くても一歩を踏み出せたんだもの。
あー、素晴らしい一年だったな。
今年は一年を総括することができたよ。
みなさんありがとう。
よいお年を。
※もちろんその勇気も、支えてくれる存在がいてくれるからさ。
山地 弘純
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