もうお馴染みのこの光景。
信号は赤ながら前進の矢印を示しているけれど、車の群れはピクリともしない。
忘れた頃にジワリとした小刻みな反応がある。
この反応が早くなればなるほど、渋滞の先頭に近づいているんだな~と感じるけれど、それはまだまだ果てしなく先の話だ。
昨日は神戸市から西宮市。今日は大阪市から交野市。
お盆の棚経参りは高速が通行止めばかりで下道を牛歩してる。
正直、連日のこの状態に疲弊してる。
大丈夫なはずの高速まで事故で通行止めだなんてうんざりだ。
スマホで道路交通情報とにらめっこ。
行けるのか。
行けないのか。
一昨夜も昨夜も、ニュースで紫や赤にぬりつぶされた警報マップと、とめどなく流れ続ける災害警戒テロップ、実際の被害状況を見ているだけで、このお参りを続けることへの不安がつのった。
そんな時には般若心経で言うところの「不増不減」、つまりゼロポイントに意識を合わせてみる。
視点は支点。
マイナスに振れた分だけプラスへ反転する面白き自己観測の世界。
昨日西宮のお宅では法事並みに賑やかにみんなで一緒にできた。
普段はおばあちゃん一人なのにね。
「今日は警報で学校がお休みだったんで孫たちも来てくれました」
なるほど。そんなギフトもあったんだね。
僕は、嬉しそうなおばあちゃんの顔をしっかりと焼きつけたよ。
交野市のお宅では法事だったので、近畿圏に散らばってる娘さん達や親戚も集まって待っていてくれた。
「田舎から出てくるのは難しそうだったので、中止にするかどうかの伺いを前日電話したんです」
そうだ。
たまたま御詠歌大会があって舞子ビラに来ていた引き続きだったからこそ、来ることができたんだった。
警報解除のアラームが鳴り響く中での法事は、また特別記憶に残る13回忌になっただろうね。
僕もきっと忘れない。
今回の西日本の雨による甚大な被害。
それにともなう不安、恐怖。
それが大きければ大きいほど、
命の愛おしさ、待っていてくれる人がいる喜び、保水力ある自然を守りたい気持ちなど、たくさんの想いが大きく大きく浮かび上がったよ。
すでにプラスに反転してる。
そしてこれから、もっともっとそれは現れるだろう。
心配してくれた皆さんありがとう。
僕は無事だよ。
明日の予定はキャンセルした。
でも帰れそうもないんで、もう一泊梅田でするよ。
明日は帰れればいいな~。
山地 弘純
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