11月23日
『声明と音魂(OTO-DAMA)の世界』
午後2時より豊岡市民プラザ(Aity7階)ほっとステージで行われました。
前半は我々僧侶の声明。OTO-DAMAの演奏がバックで流れました。
演唱曲目は以下の通り。
◎唄(ばい)
法要の始めに独唱して場内を静粛にする曲。
今回は云何唄(うんがばい)という曲の冒頭一句のみをお唱えします。
◎散華(さんげ)
諸仏をお迎えするため、花びらを散らして場内を浄らかにする曲。
今回は三段ある内の中段のみをお唱えします。
◎ 対揚(たいよう)
散華に付随する曲で、本尊あるいは関係の諸尊の名を一々に唱えあげて称賛します。一句ごとに立ち座りするのは礼拝の意。頭人(調声人)と職衆(それ以外の配役)が、掛け合いの形式で交互に唱えてゆきます。
◎唱礼(しょうれい)
導師は法会の間、中央の壇に登って仏を供養する修法を行います。唱礼はいよいよ修法の核心に入るにあたって、導師みずから職衆一同を率いて懺悔し礼拝する意を表明する曲です。
今回は金剛界唱礼(こんごうかいしょうれい)といわれる浄三業(じょうさんごう)・普礼(ふらい)・五悔(ごかい)・勧請(かんじょう)・五大願(ごだいがん)等の一連の曲目から抜粋してお唱えします。
◎光明真言(こうみょうしんごん)
法会のクライマックスには、経典を読誦する方法と真言を念誦する方法の二種類がありますが、今回は光明真言をこのコンサート用にアレンジしてお唱えします。
真言(マントラ)とは古代インドの言語をあえて翻訳せずそのまま伝えたもので、言葉自体に特別な力(言霊)を持ちます。この光明真言は、大日如来の発せられる光によって今迄犯してきた罪科を消滅し、仏の道に導いてくれる力をもった言葉であるとされます。
◎後讃(ごさん)
お経の終わりに唱える讃を総称して後讃といいます。丁寧には三曲を唱え、それぞれに妙鉢(シンバル状の楽器)を打ち鳴らします。今回は四智漢語(しちかんご)という一曲をお唱えして第一部の括りとします。
四智とは大日如来の功徳(働き)を四つの智慧として讃嘆する意です。
(以上長楽寺様のブログ『長楽庵』より抜粋)
後半はOTO-DAMAの単独ライブ。
特に最後の火の国は、僕の胸も高ぶりました。
背後のスクリーンで豊岡での大水害の映像が流れます。
2004年10月20日、台風23号により円山川、出石川の堤防決壊などにより大水害となり、死者7名、全壊333、半壊3733、床上床下浸水3843もの被害を出しました。
その記憶が呼び戻されます。
そしてクライマックスで僧侶たち再入場で般若心経を唱えました。
まさに声明と音魂の世界が体感できたような気がします。
写真はころりんさんより提供いただきました
URLはころりんさんのキラキラブログ
http://blog.goo.ne.jp/kororin_2005/e/a27ced8f190a56c6b2251227dd5d5a1c
おかげで遅くなりましたが記事を残すことができました。
ありがとうございました。
山地 弘純
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