4月3日
毎年恒例の但馬奉詠舞大会が八鹿市民会館で行われました。
様々なイベントが延期や中止をされる中ではありますが、予定通り行いました。
西日本はイベント、行事をこれまで以上に頑張って行い、景気を盛り上げなければならないこと。
また、被災者の方への祈りを届けるためには今こそ仏教的な行事は積極的に行うべきであること。
そのような考えに基づき、例年以上に気持ちを引き締め、開催の運びとなりました。
御詠歌奉納前に、総監さまの読み上げた回向文がすばらしくて、僕は胸いっぱいになってしまいました。
「伏して推るに、阿字本源の世界には 清々粛々として 諸法諸有悉く自然に存す。
誰か人、この流々過ぎ行く移ろいを悼差すことができようか。 大自然のうねりには立ち向かうべき術持たず。
我が居る陸の彼方では 自然の脅威牙を剝き 大地を揺るがし大津波 人の暮らしを飲み込みて 悲嘆の淵に落としては この世の繋がり一時に 断じて社会を崩したる。
夢幻であらぬこの窮状に 困惑しうなだれる。 悲痛の涙を浮かべては ぬぐう民衆耐え忍び ただ茫然と立ち尽くす。
然れども今、意を共にせし同朋ら 共に苦難に立ち向かい いつの日にか必ずや まだ見ぬ世界に光明を 見出さんとて願いたり。
ここをもって集える我ら 恒例なる奉詠奉舞の大会催して 但馬支所下諸大徳の御助法を賜り 東日本大震災犠牲となりし御霊に対し 哀悼の誠を尽くして弔い 併せて復興を懇願す。
ここに恭しく祭壇を荘厳し 秘密瑜伽の妙法を修し 当相即道 即事而真の教えを読誦す。
震災犠牲の聖精霊 各々追福菩提のためなり。
然れば即ち精霊速やかに無常仏果を証じて 極楽浄土に安住せしめ給わんことを
乃至法界平等利益」
まさに震災色に染まった大会となりました。
みんなが自分のためではなく、被災地へ向けてお唱えいたしました。
素晴らしい一日でした。
義援金もたくさん協力していただきました。
ありがとうございます。
神戸新聞を通じまして、東日本大震災の復興のために届けていただきます。
被災地に届きますように。
山地 弘純
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