先日は御開帳のコンサートで歌っていただいてありがとうございました。
あの後、京都の網野でのはだしのコンサートでもお会いできて嬉しかったです。
Paix2の本を読み、また雑誌のインタビューなどでその凄さをヒシヒシと感じる今日この頃です。
さらにその思いを強くしたのは、Paix2の活動に密着したドキュメントDVDでした。
DVDを入手したその日の夜、父さん、母さん、ばあちゃん、僕、奈美、空、ぴぴの5人と1匹と1羽の家族全員で、そのDVDを拝見させていただきました。
みんなが「すごいな~」という声をもらしながら見入っていました。
マナミさんが読み上げる受刑者の家族の手紙。
メグミさんが語りかける幸せの意味。
「元気出せよ」
その歌の時に響き渡る受刑者たちの「出せよ」の大合唱。
ステージから降りるという、ともすれば危険も伴いそうな行為も、なるべく受刑者の方々のそばに行き、その垣根を取っ払い、真心を届けたいというあなたたちの勇気なのでしょう。
あなたたちの活動はほんとうに素敵です。
生きるってどういうことなのか僕も考えさせられます。
受刑者の方々は何を感じ、どう立ち直っていくのでしょう。
ある受刑者の最後の言葉が印象的でした。
「僕にも待っていてくれる妻がいる。そのことを思い出しました。」
支えてくれる存在にあらためて気付いた時、頑張る力が湧いてくるのだと実感しました。
だとすると生きるってことは、「いのちの繋がりを輝かせることなのかな~」って思いました。
繋がりを見失った人は、息をしていても死んでいるのかのように毎日を過ごしているのかもしれないと。
「一人では生きていけません。
どんなに強くなったとしても」
あなたたちの歌う「おかげさま」の歌詞はふと忘れていたことに気づかせてくれます。
自分が生まれてきたのも、お父さんとお母さんがいたから。
おじいちゃんとおばあちゃんがいたから。
ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんがいたから。
遡っていくといつまでもつづく限りない命。
誰一人欠けていても、誰か一人がそこで生きることを諦めてしまっても続かなかった命。
そこには多くの親族や友人たちが支えて下さってきたのでしょう。
数え切れないほどの愛に包まれて、自分たちの命があることを改めて思います。
受刑者の方々も同じ人間です。
ただひたすら愛に飢えているのでしょう。
一人ぼっちのような気がするのでしょう。
でも待っている人がいる。
どこかであなたとの繋がりを必要としている人がいる。
それをPaix2のお二人が気づかせてあげているのですね。
「誰も待ってやしないさ。」
そんな夢も希望もない人にも、「私たちが待っているから」というメッセージを送り続けているのですね。
あなたたちは光です。
繋がりを照らす光です。
「受刑者には何を言っても無意味だ」
そんな声もあるそうですね。
加害者がいれば被害者もいます。
そんな方々のことを考えると胸が痛むでしょう。
それでも歩みを止めようとしないあなたたちを尊敬します。
僕もあなたたちと同じように思います。
僕だって、あの受刑者の中にいたって不思議じゃないんだって。
人ってほんとに弱いですね。
もしかすると、支えてくれる存在が多く感じられるほど人は強くなれるのでしょうか。
弘法大師さまも言っておられます。
「珠持てば善念生じ、剣とれば殺心の器」と。
(数珠をもったら善意が生じる。剣を手に取れば殺意が生じる。環境っていうものは本当に大事なものなのだよ。)
僕は数珠を手にかけていただける温かい環境に育ちました。受刑者の皆さんは、もしかしたら剣を取るような冷たい環境におられるのかもしれません。
そんな受刑者のみなさんに、あなたたちの歌は温かな陽射しのように降り注ぐのでしょう。
まるで数珠を手にかけるかのように。。。
歌の力、そしてあなたたちの彼らを信じる力が、受刑者の方々を浄化へと向かわせるのかもしれません。
本来ならそれは僕たちのお坊さんの役目なのかもしれません。
でも僕はまだその舞台に上がれていません。
だからあななたたちにエールを送り続けます。
そしていつか、僕もその活動の後に続けるように館張りたいと思います。
いい御縁をいただいて、ほんとうにありがとうございます。
また逢いに行きます。
歌い続けるあなたたちのメッセージを聴きに。。。
それではまた。
コウジュン
追伸、マネージャー片山さん
いつもマメージメント及び長距離運転お疲れ様です。
あなたのことを尊敬し、応援しています。
またお話できる日を楽しみにしています。
山地 弘純
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