開創1200年を記念する主要事業として、天保14(1843)年に焼失した壇上伽藍の中門が172年ぶりに再建されました。
4月2日に落慶法要が行われています。
安置された四天王のうち焼失していた広目天、増長天の二天王が新たに造立されました。
手がけたのは平成の大仏師・松本明慶さん。
増長天は胸元に「とんぼ」のブローチを付けています。
増長天が槍を持っているのは、邪悪なものから守るため」。その象徴として、胸の甲冑にトンボをあしらったそうです。
「トンボは前にしか飛ばない。決して退却しないぞ、という強い意志を示したかったんです」
広目天は胸元に「蝉」のブローチを付けています。
これは、蝉が音を遠くへ届ける生物であることから、【威嚇】の姿勢を表現しているとのこと。
また広目天は、広く見渡すのが役目であり、どこまでも声が届くセミによって存在感を示し、「すべてを見ている」ことを表現したそうです。
前回この蝉と蜻蛉を見逃したため、今度はしっかりと確認させていただきました。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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