ぷりちー柴犬さん、コメントありがとうございました。
少し他愛もないお話をしてもいいですか。
家内は去年の秋に僕のところに嫁に来ました。大阪からこんな田舎にきてくれるなんて、ほんとにありがたかったです。
そして冬のうちに免許を取りました。20代で免許を取っていれば楽だったんでしょうけど、あっちでは車は必要なくて、こっちにきてから無理やり取らせたような感じです。
だけど運転が怖くてね。。。
恐怖心が先に立つのと、どうしても僕を頼ってしまうのとで、なかなか慣れることがありませんでした。
ある時、僕が助手席に乗っているんですけど、道がわからない彼女を浜坂駅付近から放置して、「どうでもいいから好きなようにうちに帰ってみなよ」って言って、道を教えませんでした。
もちろん彼女は道がほとんど分からないので、あっち行ったり、こっち行ったり、ほんとに必死で運転しています。
そう、そこで右に回ると帰れるってところで左に。
「そっちはちゃうで。。。」 心の中で叫びます。
海に出てしまって、びっくり。またそこから遠ざかる方向を選択する彼女。
「いや、ここは逆だし。。。」 僕は心で突っ込みます。
ぐるっと遠く回って再び浜坂駅へ。
今度は峠を越えていきます。見事に違う道を選択しています。
ずいぶん走って、3回目に浜坂駅の前を通っていく時には思わずくっくっくと笑ってしまって・・・。
彼女からは「いじわる~」と。
結局浜坂の町内をさ迷うだけさ迷って、これではいつまでたっても帰れないので、少しだけ口を出して、やっとうちに帰ることができました。
いじわるだったので、運転が嫌になっちゃわないかな~って思っていたんですけど、それから彼女は浜坂にも一人で行けるようになりました。少しヒントをつかんだみたいです。自分なりの目印を見つけたのかもしれません。
迷って迷って、普通に走っていたら通らないような道も通って、それから彼女はあっという間に僕の手を離れていました。
ずっと一本の道を繰り返して走らせていた時には、いつまでたっても自信も余裕もなかったのに。
ぷりちー柴犬さん、迷って悩んでいるんですね。
僕もそうです。迷って悩んでつまづくことばかりです。
だけどきっと、迷って悩んんだ分、人生の道は広がっていくのではないでしょうか。
自分で決めた一本の道を真っ直ぐに進む人生はもちろん素晴らしいです。
しかし迷って迷って、回り道して進む人生も、時間はかかっても、よりよい彩りをあたえてくれるものであるのだと、僕は信じています。
誰しも迷って悩むのが人生ですが、僕は迷って悩むために生まれてきたとは思いません。
自分なりの素敵ないのちの理由を見つけるために、僕たちは今を大切に生きるのではないでしょうか。
などと僕も言えるような立場ではありませんが、僕は今、少しづつ前向きになれるようになった気がします。
ぷりちーさん、罪悪感なんてもたないで。
あなたがいるから救われている存在もいます。
さだまさしさんはおっしゃています。
「幸せになるために誰もが生まれてきた。このフレーズだけは譲れません!!」
僕もそう思います。
前向きに。
ただ前向きに。
泥水に咲く蓮の花のように。
あなたの苦しみは、美しい花を咲かせるための土壌。
自分を信じ、人を信じ、生きることを否定せず、いのちの繋がりを愛して、僕たちは進んでいけたらいいのにな。。。
山地 弘純
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