先月のことだった。
善住寺密教婦人会総会にお招きし、こどもNGO懐(ふところ)代表の高森拓也先生の講演を聞いたのは。
高森先生をはじめとする懐では、子供達を中心とした様々なボランティア活動を行っておられる。
いつもは海外の発展途上国におけるボランティアや支援。
しかし今回はあの東日本大震災でのボランティアの様子を語ってくださった。
僕の心に残っている言葉を抜粋する。
「今までは非日常としてアジアの途上国を選んできた。
しかし、昨年3月11日、日本という地にそんな空間がぽっかりとして出現してしまったのだ。
それでも我々子供達のチームの出番が来るなんて思ってもみなかった。
ボランティアの専門のチームや自衛隊がいる。我々なんかが出る幕はないだろうと。
しかし違っていた。
僕は子供達に問いかけます。
将来子供が社会科の教科書を見て、2011.3.11、あの時お父さんお母さん、どう思った?
あの時どうした?
そう聞かれてどう答えるんだ?君たちは!
しっかりと思索しない者は言葉にできないんだ。
考えようね!
考えようね!
君たちにはとにかく実体験がない。
いのちの使い方がわからないんじゃないか!
僕はボランティアだけど、見返りを求めてしまいます。
子供達に対してだけは、やっぱりありがとうって言って欲しい!
僕には言わなくてもいいから、子供達には。
ただそれだけなんだ!」
先生の講演は、とても胸に響いた。
今僕が聞きたいことだった。
命の使い方。
僕も今このことを考え続けている。
講演の後で先生にお願いした。
「タイミングが合えば、先生次の仙台行きの時には、僕も連れていってください。」
先生はおっしゃってくださった。
「喜んで。一緒にカニ汁を作りましょう」
先生の講演を聞くことができて、とてもとてもよかった。
このような素晴らしい活動をされている方が、地元新温泉町におられたことも誇りに思う。
ありがとうございました。
山地 弘純
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