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　こんなもんで瞑想してなんになるんや。
ずっと思ってきたけど・・・

　心はお月様。
大宇宙の日の光を受け取ってこそ輝く。
 
　身体で宇宙を表す印を結び、
口で宇宙の母なる音である阿の息を循環させ、
意識を宇宙を包み込んだ月の輪に観じて研ぎ澄ます。

　顕教は月を隠す雲を払うが、密教は雲を払わず月を見る。そのような言葉がある。

　つまり悩み、苦しみの原因を突き止めクリアにしていくのではなく、自己のクリアな姿をとことん見ようとアクセスし続けピントを合わせること。

　クリアな本源である宇宙意識へのアプローチであり、そのもたらす効果にようやく気付けてきた、今日この頃。

　自身の身口意を、大宇宙にヨーガする。
ヨーガ（ヨガ）とは繋ぐ、くくりつける、相応し合うという意味。

　マニアックだと思う人もいるかもしれないが、一般の人にもリラクゼーションの先を伝えてもいいと感じる最近の世相。

　阿字観を一般の人に説くことが、本山からの指導である。

　特に心のことをやっている人たちには、原因を探っていくことの無意味さがわかってきているだろう。
　原因を突き止めても所詮妄想への回答であるし、なにかを問題視するところから苦しみは始まる。
　もともと問題など、なにもなかったのだ。
そしてこれからも、問題をつくる必要もない。
問題視は、新しい雲となっていく。

　本山高野山の三大布教法である口説法話、御詠歌、阿字観のうち、僕は阿字観こそがもっとも有用であると思う。

　というわけで、
心のお月様の見方、
お教えします。