奉詠舞大会終了後、バスごとに各被災した場所へと別れた。
僕たちのバスは宮城県名取市閖上にある湊神社に向かった。
ここから見下ろす閖上の被災跡。
多くの命が失われたと聞く。
「多くの人が犠牲になった主因は他地域と同様に、まさかここまで津波は来ないとの思い込みによる避難の遅れであるが、ここ閖上にはもう一つの要因、車での避難者が大渋滞に巻き込まれて身動きが取れないまま多数の人命が失われたことが挙げられる」(河北新報より)
地獄絵巻とも言われるその当日の様子が目に浮かんでくるようだ。
迫りくる津波。動かない大渋滞の車。鳴り響くクラクション。人々のパニック。
車を捨てて湊神社へ懸命に駆け上がる。
20メートルの高さのその湊神社をもってしても、全てを持っていかれてしまったのか。
建て物も、そして人々の命も。
亡くなった方々への供養と、被災地復興への祈り。
みんなで手を合わせ、般若心経を唱えた。
閖上地区、そして湊神社。
ご縁あって訪れたこの地。
ここ対して我々ができることを考えなければならない。
今回の被災は、あまりにも広大で、まだまだ知らない場所が広がっている。
ならばこそ、小さな場所に対して、例えば湊神社の再建を目指しておられるのならば、僕はそれに協力したい。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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