3月27日の日本海新聞のコウジュンのコラムは急遽記事の差し替えをしていただきました。
月に一度の連載を楽しみにしている方には申し訳ありませんでしたが、やはり今回の震災のことに触れることなく、淡々と自分の生い立ちを語っていくことに抵抗がありましたので、震災に対する記事になりました。
僕に何かできるわけではありませんが、言葉の力を信じたいと思ったので、想いを語らせていただきました。
わがままを許して下さった日本海新聞の荒木さん、本当に感謝いたします。ありがとうございました。
そして勝手にコメントを使わせていただいた「いくみさん」。
すみませんでした。
そして、ありがとうございます。
【以下記事全文】
『被災地に届け この想い』
~愛、降り注ぎますように~
僕らは悲しいくらい弱くて、もろい生き物です。
それでも、人は支え合っていきていくもの。
人はとても優しいです。
人はとても温かいです。
そして、それを感じることで、とても強くなれます。
愛を配りましょう。
優しさを配りましょう。
思いやりを配りましょう。
物は配ればなくなってしまうけれど、愛、優しさ、思いやる心は減ることはありません。
いえ、むしろ配れば配るほど、分け与えれば分け与えるほど、愛、優しさ、思いやる心は増えていくのです。
普段は見えないこの大切なものが、今は見えやすくなっています。
今は感じやすくなっています。
普段は見えない自分の息も、寒さの中では白くなって見えます。
おんなじです。
今の苦しい中には、優しさが白い息のように見えるはずです。
白い息のように、とても温かいから・・・。
優しさを感じれば強くなれます。
強い人は優しくなれます。
今、かつてないほどの優しさが日本を包んでいます。
このたくさんの愛が、どうか被災した方々の下へ降り注ぎますように・・・
◆ ◆ ◆
どうにかして被災された方々へ気持ちを送りたくて、インターネットで書いたこの手紙。
きっと被災した方は誰も読まないだろうと思いましたが、何か書かずにはいられませんでした。
しかし、信じられないことに、一つの返事が来ました。
「コウジュンさん、ありがとうございます。私は東京住まいで難を逃れました。
実家が福島にあり、幸い家族全員無事でした。
原発の影響もあり、先日家族揃って私の家に避難して来ました。
六畳一間ワンルームにて家族みんなで生活しています。
家族みんなで小さなテーブルを囲んでみんなで食べるご飯は本当に美味しいです。
贅沢は出来ませんが、こうやってみんなで食べるごはんは本当に美味しくて、涙がでます。
ありがとう。
ありがとう。
震災があってから、その言葉が本当にあたたかくて
コウジュンさんありがとう。<
br>みんなありがとう。
本当にありがとうございます。
この現状を思うと、切なくて、心があふれて、潰れそうになるけど、前を向いて、受け止めて、しっかり前を向いて生きようと思います。
今出来る事。
前を向いて、希望をしっかり抱きしめて生きる。
生きてるだけで希望になる。
今はそれで十分。
そう思っています。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
いくみ 」
僕は胸が熱くなりました。
この東日本大震災以来、毎日のおつとめで被災者の方々へ、読経、お祈りを続けています。
亡くなられた方、また家族や親類を亡くされた方、けがをされている方・・・。
毎日めくるお寺の過去帳を見ていると、過去の様々な災害の記憶もよみがえります。
大自然にはかなわなくて、過去にも何度も打ちのめされてきました。
それでも人は、支え合い、助け合い、なくしたものの空白を埋め会い、必死で笑顔がでるまでに立ち直ってこられています。
これほどの規模の被災でなくした空白を埋めるには、一部の力では足りません。
みんなの思いを一つにして、再生への力添えをしていきましょう!
続いています。過去を乗り越えた未来へ。
山地 弘純
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