人混みを避け、雨を避け、一度行ったところを避け、やって来たのは姫路の手柄山遊園。
入園料はなんと5人で500円。
観覧車、ジェットコースターももはや稼働していない。
メリーゴーランドやスピントップなどの遊具もあったみたいだけど既に撤去済みで跡形もない。
乗れる遊具はわずか5、6個。
お客さんもわずかに3、4組くらいの親子連れがいるばかりの閑散とした状況。
しょ、しょぼすぎる。
がしかし、それでもうちの子どもたちは大喜び。
もともと臆病なのでスリルは必要ないし、慣れて楽しい乗り物を何度も乗っていれば満足な様子。
「どうだい、去年行ったディズニーランドより楽しいだろう」という父ちゃんの無茶苦茶な誘導尋問に対して、3人揃って、「うん、こっちの方が楽しい～！！」とハイテンションで答える始末。
ギャハハ～、何十万かけて東京に行って喜んでもらおうという思いが、何千円の潰れかけの手柄山で砕けちったぞ～と大爆笑の僕。
そんな頭の計算なんて関係ないんだものね、子どもたちは。
実は、この手柄山遊園の閉園が、来年の9月6日の閉園で決まっているとのこと。
妻が「ここの開業、昭和49年だ」とぽつり。
夏休みに行ったハーモニーランドのキティーちゃん。そしてこの手柄山遊園。
最近妻の同級生によく出会う。
そっか、なんとなく今日姫路セントラルパークを外してここに来た理由がわかったような気がした。
ここが大勢の子どもたちで溢れかえっていたころのことを想像してみる。
大人になってもこの場所に懐かしい思い出が詰まっている人もいっぱいいるのだろう。
きっと来年閉園前にはたくさんの人たちが最後を惜しみながら再訪するんじゃないかなって思う。
最近「終わらせる」ということをよく思う。
何事にも対してもである。
そこに残るものが何なのか。
そこから生み出されるものは何なのか。
それを見届けたいと思う。
手柄山遊園に来れてよかった。
幼い子たちばかりだったおかげで、大満足の場所として思い出に残りそうだ。
そのあと同じく手柄山にある水族館へも行った。
そちらは人も多く、活気に溢れていた。
かぶりものも満喫。
ドクターフィッシュに手のスキンケアをしてもらって、スッキリ。
１日まるごと楽しめたな、今日は。
山地 弘純
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