「人のせいにするなよ!自分のせいだろ!」
僕は次女に対して、そう声を荒げて怒った。
早くお風呂に入って、その後で花火をしようという約束だった。
だけどなんだかんだとダラダラしつづけた次女。
お風呂に入ってこないので、今日は花火はできないことを告げると、次女は大愚図りして言った。
「お母ちゃんがしてくれなかったから。お母ちゃんのせいだ。」
「お母ちゃんは関係ないでしょ。だってお母ちゃんは何にも知らないのに」と返す妻。
それでも「お母ちゃんのせい」と言い続けて自分は全然急ごうとしない姿に、僕は「人のせいにするな!自分のせいだろ!」と苛立ちをぶつけた。
僕はずっと「人のせいにしてはならない」ということを厳しく言われて育った。
もしかしたら人のせいにしたいのに激しく怒られた自分を重ねて、子どもにもそれを許せないのかもしれない。
それに今日は忙しくて心の余裕もなかったからかもしれない。
とにかく次女に必要以上にイラついて、それを大声で言葉に込めた。
「あーもう嫌だ。今日は花火する気なくなったわ!」
それを聞いた次女は泣きそうな声で言った。
「なんでお父ちゃん怒っとるん?」
「それはまゆが自分のせいなのに人のせいにするからだろ!」
「そんなんお父ちゃんだって、まゆのせいにしとるが・・・」
その言葉を聞いた瞬間、僕は固まってしまった。
僕も人のせいにしてる?
ハッとした。
ほんとだ、次女の言う通りだと。
それから僕は次女となんだかんだと関係を修復して花火をしていたけど、その言葉は何度も僕の頭を巡った。
そうだ。次女に教えられるまで、僕はそれに気づいていなかった。
僕は人のせいって言葉を使わないように自分を縛っていただけだったのか・・・。
他人がこんな嫌なことをするから、僕は腹立つんだ。
他人がこんなデリカシーない言葉を言うから、僕は傷つくんだ。
そうやって僕は自分のご機嫌を人のせいにしていたんだね。
なんだ、僕だって次女と変わらない。
人のせいにしてるじゃないか。
まゆ、自分のこと棚上げして、価値観押し付けて、ごめんな。
それにしてもそれに気づくなんて、お前すごいな〜。
僕は本気で次女の言葉に感嘆した。
これはほんとに脳天を直撃したって感じ。
多分だけど、僕の他にも多いんじゃないかな?
「人のせいにするな!」って火のように怒りながら、自分のご機嫌を人のせいにしている人って。
僕たちは自分のことを棚にあげて、他人にはそれを求めてるんだろうね。
まずは認めちゃおう。
人のせいにしている自分自身を。
そしてそれを許していこう。
「人のせいにするな」と怒られた過去の自分も含めて。
そこからがスタートなのかなって思う。
人を変えることはエネルギーを消耗する上に思い通りにならない。
だから変えるとしたら自分なんだよね。
これからは「自分のせい」「自分次第」っていう方にシフトしていきたいなって思う。
「人のせいにするな!」なんて言葉で責めたりせずに、人のせいにしてる今の自分に〇。
そしてそこから意識を自分次第へとシフトしていき、真の自立した自分を再構築していこうかなって思う。
それはきっと相当に勇気がいることなのかもしれない。
それでも、きっと、
自分のご機嫌さえも、自分で作れるよね。
他人次第でなく、自分次第になれるよね。
よし、また今日からだ。
まずは他人のせいにしている今の自分を認め、許してやること。
そして今度は自分のせい、自分次第への抵抗をしてる自分を認め、許してやること。
どちらも許せた時、自分の世界は大きく広がるのだろう。
陰陽統合。
それは次女から教えてもらった、最高のギフトだった。
おお!これは盲点!
自分のご機嫌を人のせいにしてるのに気付かずに、他人に
って思った人はシェアしてね(●´ω`●)
山地 弘純
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