第31回小豆島親子遍路。
無事終了しました。
母なる地球。
僕らの身体。
土の香り。
潮の香り。
木の香り。
花の香り。
果実の香り。
虫の声。
鳥のさえずり。
波の音。
風の音。
暖かな陽射し。
柔らかな風。
温もりの残った砂。
体がキュッと引き締まるような冷たさの海水。
感じる力が上がれば上がるほど、生かされていることに気づく。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
おばあちゃんと孫。アワクランドでトイレ休憩です。
日生港から大部港へ。早いお昼ご飯を食べてから、海を眺めています。
フェリーを降りる前に、お遍路さんの白衣である「死に装束」に着替えます。
魂の再生とも言える生まれ変わりの旅を「お遍路」というからです。
11時10分。小豆島上陸。さっそく笠ヶ滝へ向かいます。ちなみに一番から順番に回っていくわけではありません。
小豆島大観音が迎えてくれます。すごいスケール!
おばあちゃんたちは難所は無理なので、平地のお寺をお参りしておいてもらいます。
我々は山岳霊場へ。
ほんとに小豆島ってすごいところに霊場があるんです。感動しますよ。
難所である笠ヶ滝。子供たちは楽しそうです。
お賽銭をうちます。福を巡らせましょう。
般若心経。耳で覚えてくれたらいいからね。
境内に入ると、まず鐘をつきます。
いろいろな意味があるようですが、仏様をお呼びだてすること、つまり自身の中にある仏性を呼び覚ますという意味が、もっともしっくりきます。
戻り鐘はつかないというお遍路の心得もあります。つまり帰りに鐘をつかないようにしようね、ということです。
盗みをはたらいた娘が帰りに鐘をついて、髪の毛がぐるぐるに巻きついてとれなくなったという言い伝えがあるためのようです。
また橋の上では杖をつかず持ちあげて歩くというお約束もあります。
お大師様が橋の下でお休みになったことがあったことから、お大師様の頭の上で杖をつきたくないねってことからお遍路の心得になったようですね。
もう親の手を離れてしまいました。りお姉ちゃんありがとう。
山の観音の胎内めぐりです。真っ暗で一筋の光も入らない場所を左手を離さずにゆっくりと進んでいきます。真っ暗な闇の中で感じるのは、自身の光明です。
山深い景色も素敵です。
子安観音寺。
昨年再建された本堂がピカピカ。ここで記念写真です。
17時。遍路宿に入ります。夕食まで自由時間です。
ただ自然を感じるひと時。こういう時間もほんとに大切ですよね。
食前にもお経を唱えて、ようやく晩御飯。
あとはお風呂に入っておやすみなさい。
2日目(3月31日)
朝のお経を唱えて、そして7時過ぎに朝御飯。
朝一番も山岳霊場の恵門ノ滝。笠ヶ滝以上に難所です。
迂回路もありますが、臆病な長女がまさかのチャレンジ。
両目が入っているので願いが叶った達磨さんですね。
願う時に片目に墨を入れ、叶った時にもう一つの目に墨を入れます。
御本尊はお不動様。自己に振りかかる厄災、誘惑、干渉などを断ちきる強きイメージを心に刻んで下さる仏様です。
自分の中にある勇気。そう、お不動様のような勇気はあなたの中にもあるんです。
臆病を焼き尽くし、たち上がれ、勇気のエネルギー。
臆病な長女。でもあなたの中には勇気の種もある。育てていこうね。
今年は時間がないのでトイレ休憩のみ。
一億円トイレとして、できた当時は話題でした。
今年は「小豆島ふるさと村」へ寄ることにしました。
何年もお参りしてくれる子たちに、目新しい体験と、ちょっとした息抜きをしてもらいたくて、うどん作り体験を予約していました。
先生が説明しながら進んでいきます。
麺棒で生地を伸ばします。
うまくできるかな。
手を切りそう(笑)
千切れてるし・・・
切れてないし・・・
うまくできたかな?
形はいろいろあったけど、食べちゃえば一緒。
おいし~い☆
ここも岩の中の札所、仏谷山。
龍の棲み家。この龍水が御利益、つまり自身へ与える影響がとても大きい名水です。
この山に住みつき、ふもとの村の人たちに悪さばかりしていた龍が、弘法大師さまに諭され心を入れ替え、水不足に悩まされがちな小豆島の村人たちに水を出し続けているという 伝説があるそうです。
勢いがつきやすい傾斜だし、走ってると誰かこけるぞ~って思っていると、案の定一人こけました。
見事な参道です。
霞んでいますが、眺めがいい場所です。
愛染寺です。小さなお寺ですが、ご縁結びのお寺として人々の人気を集めているようです。
愛染明王。「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」とする功徳を持った密教の仏だということです。
性愛のシンボルもお祀りされています。性をタブー視しないということも大切なのかもしれませんね。
ひろきや旅館では晩御飯時に、いつもビンゴをしてくださいます。
法話をしていただきました。子供たちへのクイズも。
「奈良の大仏と自由の女神、最初に立ったのはどちらでしょうか」
そりゃあ奈良の大仏でしょうと僕は余裕しゃくしゃくに考えてたのですが、「奈良の大仏は座ってるので、最初に立ったのは自由の女神です」だって・・・。
ずっこけました。
宝生院の天然記念物のシンパク。 ものすごい霊気です。
最後の霊場総本院。ここで道中安全のお礼と、お賽銭を全てうつして岐路につきます。
長女。お賽銭をがばっと賽銭箱にうつしたら、泣きました(笑)
波止場で食べるオリーブソーメンが最高です。
え~、まだお経あるの~って子供たちのうんざりした声。
この3日間で25回も般若心経、諸真言を唱えました。
フェリーが出ると、島に向かって最後のおつとめです。
「ありがとう小豆島。」「また来るからね小豆島。」
黄泉帰りの島、島死国といわれる小豆島。
年に一度、新生する自分にさせてもらえる素敵な場所です。
カモメとのコミュニケーション。
子供たちと過ごした素敵な3日間。
小豆島親子遍路2016、完結です。
修行とは苦しい行のことではなく、どんどん余計なものを取りはらっていく行なのだと思います。みなさん、来年はご一緒しませんか?
山地 弘純
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