年号が令和に変わり初めての寺っ子体験スクールが開催されました。
2001年に夏休みの子供たち修行会として立ち上げたこの一泊二日のイベントは、今年で第19回目を迎えます。
25名の小学生たちが兵庫北部の山寺で、こぼんさんとして過ごした記録です。
ご覧ください。
8月20日
朝は曇りで小雨がぱらついたりしていましたが、みるみる空の色が真っ暗になり、開始時刻ちょうどに土砂降りの雨が降りました。
9時集合 今年は体調不良によるキャンセルもなく、申込25名全員が揃いました
一休さんに変身。最初はスタッフが着付けをします。
記念撮影。
今年は雨なので堂内でご本尊様をバックに撮りました。
入門式。
御本尊大日如来様とご縁を結び、自分のいのちを大切に生きることを誓いました。
拝み方の練習の後、はじめての瞑想です。
みんな足の組み方も難しかったみたいですし、多くの子のアゴがあがっていますね。
でもこれが回を重ねるごとに変わっていくんです。
入門式終了。再びお着換えです。
先に着替えた子が、日本海新聞の取材を受けています。
11時 数珠つくり
12時の鐘つき。みんなが一回づつゴーンとつきました。
お昼ご飯
いただきま~す。
みんなが大好きカレーです。
美味しかった~。
午後の部のはじまり~
アイスブレイク(じゃんけんサイン集め)
自己紹介
ほとけさまスケッチ
みんなの描いた個性豊かな仏さま。
みんな素敵だね。
なにこれ(笑)
おやめなさい(笑)
建物を書いてくれた子もありました。
どれもこれも素晴らしいです。
15時15分 夕べのおつとめ
一人一人が仏さまの教えと向き合ったね。
読経を終わって、正座から足を崩して法話を聞いてもらいます。
今回のテーマ、「みんなちがって みんなおんなじ」をお話しました。
瞑想。
お風呂へ行こう。
車で12分ほどで着く湯村温泉「薬師湯」へやってきました。
注意することを話してから入浴です。
お風呂上りのお楽しみ
帰ったら夕ご飯です
夜はお楽しみ会。集合~!
まずは住職による虫食い挨拶文。
みんなたくさん笑ったね
名誉住職による紙芝居。
ビンゴゲーム。
昔懐かしい幻燈。
ちょっと不具合があったけど無事に修復してよかった。
日記を書いて一日のしめくくり。
おやすみの準備。雑魚寝するぞ~。
おやすみなさいのご挨拶をします。
今日一日無事に過ごせたことに感謝しました。
男子部屋。8人
女子部屋。17人。
家族の元を離れてのお泊りは、低学年の子にとって期待と不安の入り混じった就寝前だったね。
きっとまだまだ夜更かしするんだろうけど・・・。
こうしてようやく第一日目、終了です。
8月21日
朝がきました。
6時だよ~。起きて起きて~。
布団の片づけ。
案外みんな寝起きがいいね。
ラジオ体操。
小雨が降っていたので軒下で体操しました。
そして早速着替えです。
ご飯かと思っていた子はがっくりしていました。
入堂します。
朝のおつとめの開始です。
般若心経や諸真言を唱えます
朝の空気は清々しく、もっともみんなが集中できる時間でした。
続いて瞑想。夜更かしした子は、ちょっと眠かったかな。
着替えも段々と自分たちでできるようになってきます。
あ~お腹ぺこぺこ~。
食後のフリータイム
下座行
さ~今度はお写経ですよ~。
墨をするなんてしたことがないという子もありました。
神戸新聞の取材が入っています。
準備をして御宝号を三遍唱えてから、みんなが一斉に書き始めました。
さっきまでガヤガヤとしていたのが嘘のように、静寂の中に書き進めます。
寺っ子スクールの修行の大きな目玉であるお写経に向き合う子供たち一人一人。
洋式の内装の家がほとんどになった今、畳に座る機会もほとんどないのかもしれませんね。
約一時間。ただただ文字に向き合いました。
完成です。
願いをこめて奉納しました。
みんなが少し早く書き終えたので、自由時間です。
川遊びをしました。
蟹がいたよ~。
鐘つきです。
お昼ごはんは手巻き寿司です。
びっくりの食欲です(笑)
ご飯粒は鯉の餌。みんなで洗ってます。
午後の部で~す。
振り返りシートの時間です。
二日間を振り返って、自分の思ったこと、感じたことを書きました。
「先生のお話で印象に残ったこと、覚えておこうと思うことはありますか」という質問に対して、「サウナに長い時間入ると気分が悪くなったりする」っていう答えには、「それ?」ってずっこけました。
とはいえほんと面白いですね。
さ~次ですよ~。。
宝さがしの時間です。
境内に隠した番号付きの折り紙を探し回りました。
おやつタイム。
終わりが近づきテンションが上がるかとおもいきや、なんで二泊じゃないの~とテンションが下がっている子が結構いました。
そして、最後の半鐘となりました。
家族も参加の寺っ子体験スクール修了式です。
お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、ご兄弟などの見守る中で締めくくりのおつとめをします。
瞑想です。
ほとんどみんな眠かったんじゃないかな。
修了証書授与。
みんなへ寺っ子へ来たんだっていう証(あかし)をお渡ししました。
みんなに贈る言葉を述べました。
姿かたちはそれぞれ違うし、持っている個性も違う。それでもその価値はそれぞれ同じだよ。
自分の価値を信じ、自分の命に感謝し、同じように他人を敬い、お互いに助け合って生きていこうということ。
みんなは仏の子としてご縁を結んだね。また離れてそれぞれの暮らしに戻るけれど、今日からずっと仏という繋がりを感じ合う家族でいよう。
いつでもこの場所で待ってるから。
そんなことを言ったつもりです。
(言ってない可能性もありますw)
これで修了式を終わり、各自それぞれ家族との記念撮影などを楽しんだ後、解散しました。
寺っ子体験スクールへ行って「いい子」になってほしい。
そんな願いでお寺に預けられた親御さんもあったと思います。
過去にはそれに応えようと頑張ってきたこともあります。
しかしそれは「親にとっての都合のいい子」であったり「社会にとっての都合のいい子」ではないかと気づいて以来、それを目的とするのはやめました。
それではこの寺っ子体験スクールの目的は何かということを再設定した時、「テレビのない、ゲームのないこの環境で、この身一つでシンプルな生活を共に行うこと」、「手を合わせ感謝する生活をすること」、これだけで十分じゃないかと思いました。
いつも子供たちからはいのちの躍動感が湧き出しています。
このままでいてほしいなと思います。
熱い熱い山寺の二日間が幕を閉じました。
また来年もお待ちしています。
善住寺寺っ子体験スクール2019(完)
山地 弘純
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