大川小学校。
今年もここで、子どもたちにいのちを話せた。
今年もここで、子どもたちにいのちを話せた。
事故や被災で大切な方を亡くした方々が口々に言われる言葉。
「こんなことになるってわかっていたなら、もっといろいろとしてあげればよかった。」
わかっていたなら?
そんなのわかっていることじゃないか。
僕たちの誰しもが明日のいのちはわからない。
いつ事故に遭うだってわからない。
元気な両親だっていつ病魔に犯されるかもわからない。
だからこそ、僕たちは今を大切に生きなければならないんだ。
僕たちは死に鈍すぎる。
今。親にしてあげたい孝行があるなら、今してあげて欲しい。
自分のいのちも、今できることに精一杯使って欲しい。
ぼーっと過ごしている今日という一日。
昨日死んだ方が、明日まで生きたいと強く願った一日。
津波に襲われ、死にたくない、生きたいと願ったであろう大川小学校の子どもたち。
児童74名のいのちの分も、僕たちは今を大切に生きなければならない。
そう、今を大切に大切に。。。
読経して、そんな話をした。
遺族のみなさんには、大切な場所へ踏み込んで申し訳ありません。思いを少しでも受け継いでいけるよう、みんなが努力したいと思います。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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