1月2日支援活動を終えて帰ってきた僕たちは、大人も子供も全員が感想文を提出することとなった。
15日締め切り。
まさに熱が冷めないうちに想いのたけを綴った。
そして5月、ついに文集が完成した。
さっそく読ませていただいたが、素晴らしい文集だと思った。
子供達の文章もいいし、またその内容に刺激を受けるものもたくさんあった。
その中の8人の文章は、日本海新聞にも掲載された。
僕は心のケアってどうすればいいのだろうと考え続けていた。
年に一回でも行って一緒にお茶を飲むこと?
一緒にお話をすること?
被災者の方々のストレスをやわらげるにはどうすればいい?
心にかかえている話したいことってあるんじゃないだろうか?
いろいろと考えるが、一過性の支援に終わらないか不安に思う。
あ~どんな支援がいいのだろう。
そんな時、佳奈子さんの内容は目から鱗だった。
私は今、活動中に知り合ったおばあちゃんと
文通しています。その手紙に、
「生きててよかった。
こんなに素晴らしい出会いがあるんだ。
たくさんの力をもらいました。ありがとう。」
と書いてありました。
これを読んで、このボランティアに参加できて
本当によかったと思いました。
そうか。文通か!
これこそ心のケアじゃないか!
我々のお坊さんの支援活動の中にも、パフォーマンス的なものや、自己満足だけじゃないのかと思うような、残念に見える活動もある。
大きなことをすることが心の支援じゃない。
文通のような小さいことかもしれないけど、長く心と心のキャッチボールができることこそ、最も大切なことなんだ。
そう思った。
佳奈子さん、ありがとう。
そしてほかにもたくさんのことを教えてくれたみんな、ありがとう。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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