原発の影響で自由に屋外で遊べなかったり、計器のメーターを気にして思い切り空気を吸えない福島県の子供たちを受け入れるイベント「ふくしまキッズプログラム」が3月24日から28日まで新温泉町で行われた。
春休み中の小学生17名が山陰海岸ジオパーク見学や牧場公園での但馬牛ブラッシング、湯村温泉での足湯や、鳥取砂丘馬の背縦断など、放射線量を気にすることなく目一杯空気を吸い込み、生き生きと過ごした。
被災地の方々になにかしたいと思い続けていた。
子供たちがホームステイする受け入れ家庭が決まらなくて困っているという話を聞いた時、すぐに手を挙げた。
3泊4日のホームステイ。食事の面倒をかけた家内には感謝している。
郡山市と中島村から来た小学三年生の二人の男の子。
初めてのホームステイ、緊張しただろうに。
最初は何を聞いてもボソボソと答えるだけだったよね。
だけどうちの2才と1才の子を通じて、少しづつ心を開いてくれた。
たくさん子守りをしてくれてありがとう。
4日間毎日温泉に入ったよね。
デトックス効果があったらいいなって思う。
牧場公園では早く着き過ぎて、3人で鬼ごっこした。
楽しかったな~。
笑顔で思い切り走りまわってる君たちの姿を見てると、とてもほほえましい気持ちになると同時に、こんな当たり前のようなことができない環境にあるのかと、とても悲しくなった。
鳥取砂丘では雨に降られてちょっと残念だったね。
晴れたさらっさらの砂の上に、二人を転がしてやりたかった。
ま~やり残したことは、また来年だね。
でも団体行動の中で、僕を頼ってくれたことは嬉しかったな。
遠く福島のお母さん方から寄せられた一言一言も重かった。
「運動会ができるようになったけど、綱引きや玉入れなど地面に手を付く競技はできません。そういう情報はちゃんとみなさんに伝わっているのでしょうか」
「お土産を持たせようと思うのですが、食べ物を持たせていいものか悩んでいます。福島県のものということでもらった方が気分を害されないか心配です」
全然わかっていない福島県のこと。
僕は彼らを通じて、福島県が少し身近になった。
もっともっと福島県のことを知りたいって思った。
山地 弘純
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