今日はまた不思議なご縁を感じています。
善住寺密教婦人会の総会では、元教員であられる長谷坂栄治先生の講演をいただきました。
父である住職が長谷坂先生の奇形の指でいじめられた体験、その恨みから感謝に変わるまでのお話を法事で伺い、素晴らしいと感じ、今回のお話をお願いしたのでした。
そしたら、先生の伝えたいことはそこを越えて、わらべ歌や民謡の継承だったんです。
地域の歌の継承。最近僕の中にふっと湧いた想いが、まさに繋がった!と、ビリビリと雷にでもうたれたかのような感動があったわけです。
長谷坂先生はおっしゃいます。
いじめをなくそうなどという取り組みはナンセンスだ。
いじめはなくならない。だから教師は強い子、できる子に軸足を置くのでなく、弱い子、できない子に寄り添ったスタンスでいくのだと。
そして心を育てるには、わらべ歌がいいと教わり、それ以降それにどっぷりとはまった活動をされたそうです。
時代に逆らうかのような活動で何度も上の人にお叱りを受けたり、村の人から後ろ指さされたこともあったそうです。
当時は運動会で盆踊りを踊ることさえ、なかなか許されなかったとのこと。
音楽の時に歌った民謡の歌詞が、「腹帯をゆるめておくれや源兵衛さん」というものがあって、その意味を子供に問われ、「家のお母ちゃんに聞いてこい」といったことから問題になり、校長先生から民謡など歌うなと言われたこと。当時は性愛について語れる時代ではなく、不貞の輩だと言われたことなど、大変だった中、信念を曲げずに進まれたようです。
どんな歌を歌ってもいいじゃないか、と。
先生はおっしゃいます。
思うことをずばっとやることだ。
そうすると助けてくれる人が必ずいるんだ。
もちろん憎んでくれる人もたくさんいるけれど。
それから「塩山の子守唄」と「照来のお念仏」を歌ってくださいました。
とても素晴らしい講演でした。
僕は感激いたしました。
ありがとうございました!
先だってから、「継承」が僕の中のキーワードです。伊勢神宮にスラムダンクの井上雄彦の墨絵が展示されており、そのテーマも「承」でした。
なんかいろいろとすごーいって、思いたくなくても思ってしまうくらい連動してきています。
僕が御詠歌という大和の節を継承したことも、嫌がっていた月日を越えて、今ではとても嬉しいのです。
山地 弘純
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