今日は本当によいお天気でした。
蕗の薹が芽を出し、桃や梅の花が咲き始めました。
そんな中行われた立春写経会。
この星の巡りの変わった最初の日に皆が集まり、まっさらな気持ちで、文字を書き写し、その中で生じる自分の心と向き合いました。
一枚の写経の中にもドラマがあります。
大きくなったり、小さくなったり。
濃かったり、かすれたり。
急いだり、ゆっくりだったり。
乱れたり、整ったり。
まっすぐいったり、歪んだり。
一気に進んだり、中々進まなかったり。
集中して書いていても、それが途切れることもあり、その時には大きく息をはいてリラックスをしてからまた紙に向かいました。
こうして、276文字を1時間半かけて書き上げたお写経。
それは今までの人生を凝縮しているような感じがしました。
お写経は、誰かと比べるものではなく、その自分の心を見つめます。
こんな思考がしゃべりかけてきたな~。
こんな感情が湧き上がってきたな~。
それをただ観察して、自心を知り、苦しい時にはそれを手放していくのです。
最後にそのお写経の文字を読む、つまり般若心経をお唱えしました。
そして本尊前に写経奉納をして終了です。
皆さん、ご参加ありがとうございました。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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