令和元年(2019年)6月16日。
一年遅ればせながら、善住寺密教婦人会結成50年を皆で共にお祝いしました。
◎善住寺密教婦人会の歴史
・1969年(昭和44年)4月
密教婦人会結成
・1978年(昭和53年)
密教婦人会結成10周年記念総会
場所 善住寺
・1988年(昭和63年)10月29日
密教婦人会結成20周年記念大会
場所 町民体育館 講師 正司歌江氏
・1998年(平成10年)6月20日
善住寺開山1000年祭(密教婦人会結成30周年記念)
場所 夢ホール 講師 無着成恭師
・2008年(平成20年)
40周年(行われず)
・2019年(令和元年)6月16日
密教婦人会結成50周年記念総会
場所 善住寺
講師 小池陽人師
6月15日 総会前日
新旧役員の皆さんが朝8時より集い、お掃除や窓ふき、会場設営、献供リハーサルなどを行いました。
ひと通り終わって、休憩中。
準備完了です。役員の皆様、お疲れ様でした。
15日がお大師様の青葉祭りなので、翌日の総会で皆さんにも灌沐(甘茶をかける)の儀式をしていただきましょう。
我が家の子供たちも甘茶を稚児大師様の頭の上から灌ぎ、お誕生日をお祝いしました。
6月16日 総会当日
いよいよ当日です。
密教婦人会長と副会長2名は、朝7時半過ぎには来て、皆さんを迎える準備万端です。
受付時間9時を待たず、8時半ごろにはみんなが集まり始めました。
誰もが席に着く前に、お線香を立てて御本尊様に感謝のお祈りをして、お大師様にお祝いの灌沐をします。
9時半になりました。
司会進行役の田中鈴子副会長の挨拶で、結成50周年の記念総会が開会されました。
まず「献供」を行います。
御詠歌隊の奉詠する「法悦歓喜和讃」の声に合わせて、献供女性が歩みを進めます。
詠頭は御詠歌リーダーの山本弘子さん。
最初に奉納されたのは献灯です。
献供女性は、本部役員の西村日出子さんと岡美由紀さん。
住職と名誉住職が本堂内陣で受け取り、御本尊前に運びます。
献花が続きます。
熊谷地区役員の池田てるみさんと歌長地区役員の奈良和子さん。
続いて献茶と献香です。
お茶は浜坂地区役員の神野文子さん、お香は今岡金屋地区役員の中島積栄さん。
最後に献果です。
久斗山地区役員の橋本真佐子さんと、伊角地区役員の西澤真澄さん。
全8つの献上物がご本尊様にお供えされました。
そのまま「青葉祭りおつとめ」に入ります。
青経典(在家勤行)を全員で読誦しました。
御詠歌隊による御詠歌の奉詠。
『善住寺御詠歌』の詠頭は田中典子さん。
『誕生和讃』の詠頭は西村みよ子さん。
おつとめの終了です。
合掌。礼拝。
住職あいさつ。
善住寺住職・山地弘純がご挨拶申し上げました。
密教婦人会長の田村米子さんのご挨拶。
来賓祝辞。
一人目は、善住寺護持会長川元勝利さんより祝辞をいただきました。
また、この場で護持会より密教婦人会に、50周年記念のお祝儀が贈られています
来賓二人目は密教婦人会先代会長の谷田ミサ子さん。
思い出を振り返りながらのお祝いの言葉を頂戴しました。
感謝状贈呈です。
50年の間に多大なるご協力を賜った方々4名に感謝状を贈りました。
特にもはや90を越えるご高齢となり、あまりお寺に姿を見せられなくなった先々代会長の西村初子さんにお越しいただき、周囲に支えられながらも感謝状を直接受け取ってもらえたことは、これだけでも記念総会を開催した甲斐があったと感じる大きな出来事でした。
2人目は先代会長の谷田ミサ子さん。
本部役員として長らくお世話になりました。
3人目は橋本明子さん。
なんと密教婦人会結成のメンバーであり、長く一人で久斗山地区の役員を担ってくださいました。
代理でお嫁さんが受け取られました。
そして4人目は西村節子さん。
歌長の地区役員、そしてなによりずっと歌長地区の御詠歌のお世話を続けてくださり引っ張ってくださいました。
こちらもお嫁さんが代理で受け取られました。
結成当時は二人とも40代。
助け合い、様々なイベントを共に行ってきた記憶は色あせないのでしょう。
先代会長も満面の笑顔です
記念式典を終え、総会の議事に入ります。
平成30年度活動を庶務の西村弘子さんから報告されました。
平成30年度決算を会計の岡美由紀さんより報告されました。
同じく会計監査報告が、田村津喜子さんよりありました。
さて、「体験発表」に入ります。
今回の発表は2人です。
まずは善住寺護持会長でもある川元勝利さんが「私の生きてきた道」と題して、自身の体験をお話下さいました。
引き続き、善住寺99歳の名物おばあちゃんである山地範子が「密教婦人会結成当時のお話」と題してお話致しました。
これで午前中の部は終了です。ほぼ時間通りで12時をちょっと回ったくらいにお昼休憩に入りました。
昼食には、みんなで宮ノ下荘から注文したお弁当をいただきます。
毎年会員の中で当番地区を持ち回り、手作りのバラ寿司がふるまわれていますが、今年は全員で楽しみたいということで、お弁当を特別に頼んだのです。
午後の部は、いよいよメインイベント。
講師様入場前に住職が講師紹介を致します。
須磨寺副住職・小池陽人師が登場し、記念講演が行われました。
YouTube法話、そしてH1グランプリの優勝者として今人気急上昇中の小池陽人僧正。
「生きるための仏教」と題したその御法話は、テンポよい話術で、とてもわかりやすく、時にユーモアもまじえながら実践的な仏の教えを説いていかれました。
皆は、真剣な面持ちで聞き入ったり
目いっぱい笑ったり
誰もが心を鷲掴みにされたような
あっという間の一時間でした。
皆それぞれが素晴らしい時間を過ごしたということは、講演後の講師様に向けられた満たされた表情と万感の拍手から十二分に伺うことができました。
握手の手を差し出すフレンドリーな小池師にみんな大喜び。
謝辞を述べたのは西村日出子副会長。
小池陽人師、本当にありがとうございました。
講師様をまじえて、本日の集合写真です。
最高の記念になりました!
法話後の舞台裏。
「今回の講師はぜひ小池師に」という念願であった婦人会長が、懇ろに御礼を述べて談笑中です。
そのあとは各組の御詠歌披露です。
まずは本日がデビューの初心者組。
奉詠曲は『相互供養和讃』で、本来ソロパートである詠頭は全員で唱えました。
次に脂が乗り切った感のある様々なシーンで活躍中の中級組。
奉詠曲は『入定和讃(にゅうじょうわさん)』で詠頭は西村節子さんです。
最後を締めるのは長年の功労者である熟練組。
奉詠曲は『遍照(へんじょう)』で詠頭は西村登美子さんです。
お茶休憩の後は、お楽しみの全員空くじ無しの福引きです。
終わりのおつとめ
名誉住職からの感謝のことば
西村日出子副会長による閉会の挨拶で、無事今回の大行事が終了致しました。
50年の月日。
思い起こせば、あんなこともこんなこともありました。
1998年4月の一千年祭大法会でのバザー。
同じ年の6月には町民センターで行われたお砂踏みや一千年記念大会。
2010年の御開帳法要でも再びバザーを。
2014年の善住寺を霊場に変えたお砂踏み。
そう。
大きな行事の成功の影には、いつも婦人会の皆さんの姿がありました。
また研修の場としても、たくさんの講演、体験発表から多くのことを学びました。
密教婦人会といえばちらし寿司。
当番になるとほんとに大変ですけど、みなさんが力を合わせて下さいましたね。
即席の余興もすっごく楽しかったです。
あ、今は亡きあの人がいる!
あ~、この頃はまだみんな若いな~!
懐かしく辿る記憶の1ページ。
寺族も繋いで早や三代。
住職の私は、結成以来50年の半分のくらいしか関わっていません。
それでも、
感無量です・・・。
善住寺を支えてくださった女性たちの力。
ますますの輝きをもって、これからもお力添えをいただければ幸いです。
素晴らしい50年という月日。
素晴らしい節目の一日。
素晴らしい人々との出会いと別れ。
素晴らしい今この瞬間の集い。
改めて思います。
我々は、繋がりの中で今この場所この瞬間を生きていると。
皆さんおめでとうございます。
皆さんありがとうございます。
合掌。
山地 弘純
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