お寺では1日から3日に、檀信徒の方々が年頭のあいさつに来られます。
あれは大学生の頃でした。
ガラッと襖をあけると住職と話をしているお客様が。
あ、挨拶をしなきゃと思い、正座します。
「あけましておめでとうございます」
相手の方が困ったような顔をされたような気がしました。
「あ、本年もよろしくお願いします」
その言葉だけが返ってきました。
住職の方を見ると、渋い顔をしています。
その瞬間わかりました。
心の中で、しまった~~~!
動揺しながら、なんとかその部屋から逃れました。
そう、お葬式の打ち合わせだったのですね。
おめでとうございますとか言っちゃった><
そういえば喪服着てたじゃん。
気付けよ、僕~。
そんなことがあってから、あけましておめでとうは恐る恐る言う僕でした。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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