「善の綱を検索していたらコウジュンさんのブログに辿りつきました。
意味を教えてください。」
そんなメッセージを下さった方がおられたのですが、僕が出先で見たため、そのまま返信をわすれておりました。
申し訳ございません。
うちのお寺の御本尊さまの御開帳法要の際には、御本尊様の手から五色の糸をつなぎ、それから善の綱を結びました。
善の綱は、檀信徒の皆様から御寄進いただいた布(さらし)を繋ぎ、一本の綱にしたものです。
その善の綱の下を通るだけで、御本尊様のお力が降り注ぐと言われております。
さてなぜ布を繋ぐのでしょうか。
それは布は人生を表すからだそうです。
縦の糸。横の糸。
織りなす様々な繋がりが、一つの形になります。
布を繋ぐということは、一人ひとりの織りなすさまざまな人生を繋ぐことになるのではないでしょうか。
多くの方のご協力によって繋がれた善意の布は、固い固い「き綱」となり、大きな力を生み出すのだと思います。
最近になって思い出したかのように叫ばれ続ける絆。
それは昔から、ちゃんと形として残されているということなのでしょうね。
やはり仏事は深いと思いました。
質問された方の目に、この記事がちゃんと届きますように・・・。 合掌
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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