今回、姫路の塩田温泉夢乃井で行われた檀信徒研修会に行きました。
今回の講師の武内孝善先生は、実は僕が大学時代に専攻したゼミの恩師です。
もう20年以上前になるんですね。
当時の授業の印象は実は薄いのですが、一緒に行った一泊二日のゼミ旅行が楽しかったな~とか、ゼミ対抗ソフトボール大会は燃えたな~とか、そんな思い出が蘇ります。
そういえば、ゼミ旅行の泊まりでの懇親会では、みんな酔っ払っていて、先生も酔っ払っていて、先生がボケると、それを頭をはたいて突っ込む、みたいな楽しい無礼講な時間もあったな~とも思い出しました。
そんな話を先生と懐かしく振り返る時間がとれて、とても嬉しかったです。
ゼミを卒業し、そのうちに、先生はいつのまにか空海研究の第一人者と呼ばれるようになり、弘法大師空海の漫画に登場したり、研究論文が載っているのを、拝見させていただきました。
大学時代の授業ではわからなかった言葉の読み解きの面白さを多々感じるようにもなりました。
そして今日の講義でも弘法大師の言葉から読み解く死生観を、大変真っ直ぐに語ってくださいました。
「帰真」、つまり真実の場所へと帰る。
「本覚」、つまり本より覚っている。
ここがポイントであると。
往生のように、行くのではない。
帰るのである。
何もないところから覚りに向かうのではない。
本より覚っているものを思い出すのである。
このスタンスが、我らが真言宗としての世界の見方なのですね。
魂という存在の肯定もありました。
真言宗の僧侶でも、いろんな解釈がなされています。
その中で武内説は、スピリチュアルとの関わりや、今までの体験などで培った僕のイメージする世界観が、大丈夫ぴったりとフィットしてると太鼓判を押してもらえたような気がして、とても嬉しかったです。
宇宙の原子やニュートリノのワードもでました。
「魂は天に向かいに魄は地に向かう」の言葉も説明されていたので、僕は精神と物質の温度、周波的な推測を先生に尋ねてみました。
憶測を入れない先生らしい言葉が返ってきました。
「僕はそこまでわからない。そこはあなたにまかせるよ。自由にやったらいい。」
さすがだな~と思いました。
そして、ありがたい言葉もいただいたな~とも思いました。
大勢の中で話ができないかなと思っていましたが、懇親会の時にお話がちゃんとできて幸せでした。
宇宙に詳しい方々に聞きながら、空海の世界観を現代にアップデートできればいいなと改めて思った次第です。
山地 弘純
最新記事 by 山地 弘純 (全て見る)
- 兵庫県新温泉町飲食店テイクアウト情報☆ エール飯にご協力を!! - 2020年4月20日
- うちは現在アナ雪ブーム真っ盛り - 2020年2月20日
- 仲間が琴浦町にある「東伯発電所」の壊れた風車の視察をしてきてくれました - 2020年2月19日