嬉しい想定外で草場先生の講演会に入れちゃったので、13時前くらいをめがけるって伝えてたのに大幅遅刻だ~。
そんな焦りを抱えながら、京都の東寺から奈良県生駒の宝山寺門前町の『ナイヤビンギ』というカフェに向かう。
第二京阪から近畿道に乗ればいいのに、なんとなく近そうってことで京奈和道路に乗っちゃったら、ナビの到着時間がかなり遅くなってしまってびっくり。
それに高速降りてからの下道を何度か間違えて方向変えたりして、ますますタイムロス。
焦るとろくなことないななんて思いながら走ってた。
でも最終的にはナビの最初の設定より十分程度遅れただけで到着できたので、案外大局観というか、ザックリとした感覚でもいけるもんだなという妙な確信に繋がったような気がする。
ただ、お昼ご飯を食べる時間も結局なく、着いたら14時前だった。
お店の人に個展を見にきたと伝えて案内してもらうも、綾ちゃんの姿はない。
いつも12時から15時くらいまでいて帰るってことを聞いていたんで、僕が遅れたし、早めに帰っちゃったのかなーなんて思いもよぎった。
でもちょっと席外してるだけだろなと思い直して、作品をパシャパシャ写真に撮らせてもらってた。
なんとも素敵な雰囲気の飾り付けの中に、綾ちゃんの絵の重厚さが浮かびあがってた。
僕は、一人その素晴らしさを堪能してたね。
だけどそのうちに、カフェのスタッフと話す明るい口調が近づいてきて、ようやく初めてのご対面になったってわけ。
ちょうど一年前くらいに僕がフェイスブックで誰か会える人がいないか呼びかけたとき、その日付が終わってから、「あー、会いたかったのに~」って感じでコメントを入れてくれてたんだった。
それ以降、京都に行った時にも作品展示してるお寺に足を伸ばして欲しかった~とか言ってくれたりしてね。
僕の中でも彼女に会いたいなって思う気持ちは高まってたんだ。
やっぱり僕は最初はちょっと緊張感出ちゃうんだけど、綾ちゃんは最初から普通に接して、よく喋ってくれたね。
いろいろ話した言葉の中で、僕にすごく響いてることがある。
草場さんの講演の内容ともシンクロしたんだけど、「イメージが表現できないもどかしさ」っていう台詞が彼女からも出てきて、あー、そこが産みの苦しみとなるならば、そこだけは意識して実践していくことが必要なのかなって、僕は感じた。
僕の場合は、文章にするのにそのイメージ、感覚がうまく言葉にできないもどかしさを感じていて、それがうまく表現できた時にはなんとも清々しい気分になる。
二人のアーティストから出てきたフレーズだから僕の中ではビンビンに響いてくる。
「イメージのままにズレなく表現する」
これはこの世でのやり甲斐ある遊びだな〜と思った。
あと、シングルマザーになってから、遊びたくてもお金がなくて遊べない。
それでお寺や神社はお金がなくても遊べる場所だから、そこにいつも行っていたってエピソードも焼き付いている。
なるほど、まさに全ての道は最善へと導かれているってことだね、とか僕は一人で納得してた。
今こんな素晴らしい仏画の世界に辿り着いているんだものね。
彼女が作品として納得いかないということお客さんにしゃべっちゃうから売れ残ってた大日如来。
最安値でも残ってた。
まさに僕のために残っていてくれたんだね。
僕は最初に見た時から「これだ!」と閃いてた。
あとのほとんどの売約済みの作品よりも、とってもクールだって感じてた。
初期の作品で自分的にはまだ下手なんだとかなんだかんだいう綾ちゃんのネガティヴなエピソードを聞いても、僕はかえってそれが絵のスパイスだって思えた。
というわけで、この個展と間寛平さんの番組に使用した後、僕の元にやってきてくれることになった。
気持ちいい屋外にて撮った綾ちゃんと大日如来の写真が契約の証で、その大日如来の姿には眩ゆい日の光が差し込んでたね。
今日はまさに大日如来の引き寄せの日。
草場さんも大日如来。
綾ちゃんも大日如来。
なにより僕自身が大日如来を心に引き入れてる。
そして秘かに綾ちゃんが持ち出してきたのが歓喜天(ガネーシャ)だっていうのも嬉しいな。
男女和合、夫婦和合、陰陽統合の神様だもんね。
やっぱりパートナーシップの発信を続けていってねっていうメッセージなのかもしれないね。
なぜか綾ちゃんは「奈美さんってかわいい」「あの人絶対素敵な人だと思うわ」「奈美さんによろしくね」とか、妻のことが何度も言葉で飛び出してたし(笑)
長い時間をここで彼女とお話しして過ごした。
そのうち現れた彼女の二人の息子たちが、順番におんぶをせがんでくる。
退屈になってきたのかもしれないね。
男の子の感触。これもまた僕にとってのいい思い出になったよ。
それにしても、綾観さんという雅号は僧名みたいだね。
みんなが「あやかん」って呼ぶって苦笑いしてたけど、予想通り「りょうかん」っていうんだって。
かっこいいね。
彼女の素敵な作品たち。
僕は彼女をますます応援していこうと思う。
俗の中にこそ聖はある。
彼女の深みある人生の彩りが、仏画にますますの輝きを与えているのんじゃないだろうか。
出会えてよかったって心から思った。
彼女も、彼女の作品も、とても魅力的だ。
『もうほんとに感激の一日』 (完)
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山地 弘純
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