鳥取砂丘で行われている『えんとつ町のプペル』の光の絵本展に行ってきたよ。
「妻と子供」プラス「友達のともちん」と一緒に6人でね。
「えんとつ町のプペル」はお笑い芸人であるキングコング西野亮廣氏が書いた絵本で、僕も持っていて何度も子供達に読み聞かせしてきたので、とっても楽しみにしてた。
ただ今日は雨が強くて、足元も悪くて砂まみれになって帰ることになるだろうと想定していたんだけどね。
でも夕方、鳥取に向かうほどに雨足が弱まり、日暮れ前の砂丘方向の空が光って見えて、とても幻想的で、みんながまるで絵本の世界に入っていくかのように感じたんだよね。
先に晩御飯を食べてから向かうことに。
ともちんのおかげで子供たちが喧嘩しないし、手がかからないし、すっごくありがたかった。
食べ終わって砂丘に着くと、すっかり雨は止んでいたよ。
それに昨日までの寒さが緩んで、今日はけっこう暖かかったのもラッキーだったな。
最初はやってる場所がわかんなくて、階段登って、砂丘の中を大横断して馬の背まで登ろうとしてたんだよね。
「あそこが光ってるから、あそこだよ、きっと」とか僕も言ってたし(笑)
思いとどまって、もう一度階段を降りてみてよかった~。
暗闇の中に看板を見つけれたし、絵本展も駐車場からすぐ近くのレイガーデン側の砂丘の入り口辺りだった。
あぶなかったな~。
ってわけで、それらしき明るい場所が見えてきて安心した~。
クラウドファンディングの出資者のリターンとして、お名前が掲載されたパネル。
なるほど、リターン(お返し)ってこういうことか~。
提灯に沿って展示会場へ。
途中に作者のプロフィール付きの大きなパネルがあったよ。
到着~!
鳥取砂丘を背景にした壮大なプペル展。
とっても素敵だったよ~。
暗闇の中に浮かび上がった光る絵本。
ほんとに絵本の世界に吸い込まれそうだったな。
僕はその素晴らしい一枚一枚の光る絵を写真に収めた。
絵本を読んだことない方々のために、省略系だけどストーリーを書き込んで紹介したいと思う。
『えんとつ町のプペル』
えんとつだらけの煙に覆われた町。
そこに住む人たちは空や星があるということさえ知らない。
ハロウィン祭りの真っ最中に夜空を駆ける配達屋さんが煙を吸ってせき込んで配達中の心臓をうっかり落としてしまった。
町のはずれのごみ山に落ちた心臓は、ごみをたくさん引っ付けて、とっても臭くてとっても汚いゴミ人間が生まれた。
町に出たゴミ人間はかぼちゃの化け物と出会う。
ゴミ人間のもとに、たくさんの化け物たちがあつまってくる。
化け物たちの仲間に加わったゴミ人間。
しかしやがて時間がきて、化け物たちはマスクをぬぎ子供の姿に戻っていく。
「あっちへいけバケモノ!」
ゴミ人間のうわさはすぐに町じゅうに広まり、誰も相手にしてくれなくなった。
正体をしっても逃げようとしないルビッチと名乗る一人の少年との出会い。
「なまえがなければつければいい。そうだなあ、……ハロウィンの日にあらわれたから、キミのなまえはハロウィン・プぺルだ」
きたなくて臭いプペルと、まっくろけっけのルビッチ。
「ルビッチはボクをさけないね」
「なんだかなつかしいニオイがするんだよ。ぼくがすてたパンツでもまじってんじゃない?」
ルビッチはプぺルの体をすみずみまで洗ってあげた。
漁師であるルビッチのお父さんは去年の冬に波にのまれて死んでしまった。
「ねえ、母ちゃんは父ちゃんのどこがよかったの?」
「照れ屋でかわいいところもあったでしょ。うれしいことがあると、すぐにこうやってひとさし指で鼻のしたをこすって」
過去に落としてしまった大切な父ちゃんの写真が入った銀のペンダント。
「あのドブ川におちたのさ」
ホシを見たというお父さんはみんなから嘘つき呼ばわり。
「でも、父ちゃんは『煙のうえにはホシがある』っていってね、ホシをみる方法をぼくにおしえてくれたんだよ」
『信じぬくんだ。たとえひとりになっても』
「プぺルの体は洗っても洗ってもくさくなるねえ」
ある日、かわりはてた姿であらわれたプペル。
「アントニオたちのしわざだね。なんてヒドイことをするんだ」
「ぼくはバケモノだから、しかたないよ」
囲まれてなじられるルビッチ。
「なんでゴミ人間なんかとあそんでんだよ。空気をよめよ。おまえもコッチに来い」
「もうキミとは会えないよ。もうキミとはあそばない」
もうだれもプぺルにちかづこうとはしない。
ある静かな夜現れたプペル。
「いこう、ルビッチ」
「いそがなきゃ。ぼくの命がとられるまえにいこう」
「いこう、ルビッチ。さあ乗って」
大量の風船にガスを吹き込むプペル。
「ホシをみにいこう」
「さあ、息をとめて。そろそろ煙のなかにはいるよ」
「しっかりつかまるんだよ、ルビッチ」
「ルビッチ、うえをみてごらん。煙をぬけるよ! 目を閉じちゃだめだ」
「……父ちゃんはうそつきじゃなかった」
「あの日から、まいにちゴミのなかをさがしたんだけど、ぜんぜんみつからなくて……。」
「それに、けっきょく、ゴミ処理場にはペンダントはなかった。ボクはバカだったよ。
キミが『なつかしいニオイがする』といったときに気づくべきだった」
「キミが探していたペンダントはココにあった。ボクの脳ミソさ。このペンダントがなくなったら、ボクは動かなくなる。
だけど、このペンダントはキミのものだ。キミとすごした時間、ボクはほんとうにしあわせだったよ。ありがとうルビッチ、バイバイ……」
「プぺル、ホシはとてもきれいだね。つれてきてくれてありがとう。ぼくはキミと出会えてほんとうによかったよ」
「やめてよルビッチ。はずかしいじゃないか」
「ハロウィン・プぺル、キミのしょうたいがわかったよ」
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https://r25.jp/article/581356883170827173
キングコング西野さんからのメッセージ
「他の誰も見ていなくてもいい。
黒い煙のその先に、お前が光を見たのなら、
行動しろ。思いしれ。そして、常識に屈するな。
お前がその目で見たものが真実だ。
あの日、あの時、あの光を見た自分を信じろ。
信じぬくんだ。たとえ一人になっても。」
ハロハロハロハロウィンプペプープープペル♪
そのメロディーを耳に残しながら会場を帰っていく。
最後にVRを体験。
予約時間に来ない人がいたため、ぎりぎり2名だけ入れていただけたというラッキー。
長女と次女は、うわー!すご~い!とか喜んでた。
僕もすっごく興味持ってスタッフの方と話してたら、「ちょっとだけ見てみますか」と、僕とともちんと奈美にもそのVR映像と音響を味わわせてくださった。
ほんとにね、スタッフさんのサービス精神というか、融通性というか、一歩踏み込んだ優しさを感じた出来事だった。
ありがたかったな~。
そしてとっても参考になったよ。
えんとつ町のプペル光の絵本展。
絵本の展示場所だけでなく、鳥取砂丘のどこもかしこも光り輝いて見えたのは、僕だけだろうか。
「今日はほんとに最高だった。」
そんな言葉を発した子供達の表情も、光輝いていた。
山地 弘純
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