去年の夏、新婚旅行に沖縄に行った。
僕と妻とおなかの中の子と、３人での旅行だった。
ひめゆりの塔。
どうしても立ち寄りたかった場所だった。
塔の前に献花し、手を合わせる。
資料館の展示を見終えると感想を書く場所があった。
短い文だが、今の率直な想いを書き残した。
その文章が感想文集ひめゆりに掲載された。
驚いたが、嬉しかった。
お腹の中の子のためにも、そんな未来は見たくないんだ。
そういう強い気持ちを込めた。
僕の文章はともかく、
バックナンバーのひめゆりにあった素敵な詩を掲載したい。
平和の花
明治学院高校 白石明日香
晴れわたる空
白ひとつない真っ青な色
眩しく暑い日差しの中に
「聞こえる」あの日の詩
見上げる空には何百もの戦闘機
瓦礫の中を駆け回る小さな足
爆音と泣き声と叫び声が混じりあい
地獄を語る
人の涙はやがて地面をつたい
新しい花を咲かすでしょう
でもその花はまた人の手によって枯れていく
空から降る火の雨をあびて
花は育っていけますか？
悲しみや怒りでしみた世界で
花は美しく咲けるでしょうか？
今を生きる私たちがすべきこと
それは戦争で失われた命を無駄にしないためにも
涙で芽吹いたその花を
この素手で守りぬくこと
花がほしがる命の水は
あなたのうれし涙
花がほしがる支えの肥料は
あなたの愛とあなたの優しさ
もう二度と枯れることのない平和の花を
この世界で育てたい
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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