11月22日
森日和先生を善住寺にお迎えしての『ひより塾一年間講座・第6回霜月』が開催されました。
今回のテーマは「折形に込められたこころ、紙幣内包み、紙幣外包み、陽の諸輪結び」でした。
まずはいつもの如くランチ会からのスタート。
そして先生の隣に座るのもおなじみのこの方。
「おほほほほほ。先生が来られるまでに場をあっためときます」と、千賀子さん今月も絶好調です。
しっかり場が温まったところで先生到着です。
みんなでお弁当をいただきながら会話が弾みます。
まず今回の千賀子さんから仰天婚活プロジェクトの提案がありました。
「日和先生を但馬に!」
僕もこれ、大賛成。
先生が来るだけで但馬は一人の人が来る以上の相乗効果をもたらすはずです。
その他、山伏の話や、皇室に神祇官を戻さなければならないというお話、「ひより塾で皇居の掃除に行こう」という大人の修学旅行計画など、楽しくてあっという間にお昼が過ぎて行きました。
さていよいよ講義に入ります。
テーブルに物を並べながら今日も日和ワールド全開です。
「もうほんとによく忘れて困っちゃうですけど、みなさんがほんとに温かいから許してくださって・・・」
「これ無印のウェットティッシュなんですけどね、真っ白に剥がしてきたんです。こっちの方が見栄えがいいですよね」
「なにしろ写真撮るからちゃんとしなきゃ」
ただ準備をするだけで爆笑です。
表情がくるくる変わって、とっても素敵です。
「あ~そうそう。今日ここに来る途中に山から湯気があがっててすごかったです~。もうほんとにあんなの見たことないくらいにすごくて写真を撮ろうかと思ったんですけど・・・」
「今どきっぽくなっちゃいけないわ!って自分を戒めて撮らなかったんですけどね(笑)」
「いや、そこ戒めるとこ?」ってつっこみ入れて爆笑です。
「で、今どこまで話ましたっけ」
「~ってとこまでです。」 「あ~そうそう!」
敏腕の助手。さすがです。
あ~いけませんね。これでは日和塾レポートというより日和レポートになってしまいそうです。
さて、気を取り直して、内容に戻ります。
今回もやはり、先生のお話では日本という国への愛を語られます。
まず、高崎記念館を訪問されたお話でした。
そこは満州重工業開発株式会社の総裁を務めた高崎達之助氏の邸宅であり、その初代総裁は日産の創始者の鮎川義介さんだそうです。
「満州から引き上げてきたからこそ自分がいる」という鮎川さんの言葉を紹介してくださいました。
私たちがバトンリレーしなければならないことは、ご先祖様の経験です。
特に戦争の体験は、生で聞いておくことです。
例えば知覧へ行くということもそうです。
歴史を知るということはとても大切なことです。
それが私を知るということであり、自己肯定感を高めてくれることになるのです。
それから日和先生は、日本の美しい風景を守るということにも言及されました。
日本の山・森はなぜ守られているかわかりますか。それは日本人が山や森に神様を見たからです。
その素晴らしい日本の風景の中で、特に感動するのは茶畑です。
この刈り込みをするのは大変なんですね。刈り込みは二人で息を合わせないといけないのです。
喧嘩しているとガタガタになるそうです。それに同じくらいの背の高さの奥さんを選ばないといけないとおっしゃってましたよ。
そんな苦労されて守られている茶畑も、お茶を飲む人が減ると管理できません。
紅茶などもいいですが、日本人にはやはりお茶がいいです。特にお煎茶を飲んで下さい。
お茶には入れ方があります。日本人たるもの、おせんちゃを上手にいれられなければなりません。
戦後牛乳を飲むように変わってしまいましたが、日本人にはもともと牛乳を飲む文化はありません。お茶がいいのです。
今、わたくしはお茶の野立てにはまっています。ポットにお湯を入れて、お茶セットをもって出かけるんですね。
というわけで、みなさんにもお茶を飲むことを推進しております。
また日和先生は、お神楽を応援しておられるとのこと。
「郷土愛の延長が愛国心です!」と日和先生は熱い口調で語られます。
その時その時の歴史を伝えるものを失ってはなりません。
狭山池ではお神楽の復興を進めています。お神楽は歴史を掘り起こすものなのです。
11月19日のため池サミットに行ってきたんですけど、表先生の創生神楽はお神楽のイメージを覆すエンターテイメントでした。それでいて神道の全ての型が入っているんです。
ですから知らないうちに御魂が静まっていきます。それによって争い事が減って行くことに繋がっていくでしょう。
表先生のお神楽をぜひ一度見て欲しいです。
↓ 創生神楽 表博耀 Youtube ↓
日本は慎みある国だからこそ国力を持たなければなりません。
他国を侵さない国だからこそ抑止力にならなければなりません。
ですからもっともっと生産力を上げていかなければならないのです。
ですが今日本は病んで働けない人が多いです。
ですからメンタルヘルスプログラムとして、御魂鎮めが必要なのです。
ちなみにわたくしも東京駅に行く時などは使命感をもっていくんですね。
日曜の朝、「爽やかな風を吹かせに行こう」って、笑顔で階段をタンタンタ~ンと軽やかに駆け上がるんです。
日和先生、ありがとう。
僕は先生みたいな人に、出会ったのですね。
爽やかな風が僕の中に吹き抜けたあの時の記憶が、確かに残っています。
↓ そんな記憶の過去ブログ ↓
そして紙芝居は第三話。
「国づくりと国ゆずり」のはじまりはじまり~。
オオナムチが出雲に向かう途中で泣いている兎を助けてあげたシーン。
ヤガミヒメがオオナムチを選んだことで、激怒する兄弟たちは殺害しようとします。大国主は何度も殺され、そして何度も生き返りました。
スサノオのいる根の国へ逃がされたオオナムチは、スサノオの娘のスセリヒメと恋に落ちました。
そこでスサノオの試練をうけるオオナムチはスセリヒメの助けにより難を逃れ続けます。
スサノオの頭のシラミ取りを命じられた大国主。安心してねてしまったスサノオ。その隙にスサノオの髪を木に結び付け、大岩で入口をふさぎ、スセリヒメを背負い、スサノオの宝である刀、弓、琴を奪って逃げだしました。
しかし逃げる時に琴をぶつけて大きな音がしてしまいスサノオが目をさましましたが、木にくくりつけられているため逃げられて
しまいます。
そこでスサノオが叫んでいるシーンです。「それらの宝をもって兄弟を倒し、葦原中国の王、オオクニヌシとなれ」
国に戻ると兄弟たちを打ち倒して、国土を統一します。そして葦原中国(地上の世界)の主、オオクニヌシとなりました。その時海の向こうから船にのり、小さな神がやってきました。
誰だかわからなかったのですが、カムムスヒの子でスクナビコナと判明します。
カムムスヒに確認したところ、「この子は指の間から零れてしまった子。兄弟となって一緒に国を作りなさい」と、言われました。
二柱の神は力を合わせて国造りをしましたが、完成間近にしてスクナビコナは海の向こうに帰ってしまいました。そこへ海から別の神がやって来ました。その神は海を輝かせながら来て、自分を祀るならば手伝おうと言いました。そこでオオクニヌシは現在の三輪山にこの神を祀りました。この神オオモノヌシとオオクニヌシは力を合わせて国を作りました。
オオクニヌシが治める葦原中国は栄えました。それは天上の高天原まで届き、アマテラスの目にも止まりました。そこで葦原中国は私の子オシホミミが治めるべきだと宣言したのです。
いろんなやり取りがあって、オオクニヌシは立派な社を建てる事を約束に、国を譲ることを了承しました。そして建てられたのが出雲大社です。
第三話のおしまいです。
さて、いよいよ折形(おりかた)という礼法を学ぶわけですが、その大切な「つつみ」と心について改めて教えていただきました。
つつめばつつむほど清浄結界されます。汚れていないものをプレゼントしようという思いやりの心なんです。
つつみを見ると無常観を感じます。無常観を教えて下さるのがつつみなのですね。
同じように見えても同じではない。常ではない。一瞬一瞬を大切にしなければならないと教えて下さるのです。
そして「ふろしき大先生」の登場です。
「先生」と思ったらたくさんのことを教えていただけます。
例えば居ずまう姿。何もない時には小さく小さく居ずまっています。空気のように水のように邪魔にならない存在です。
「すぐほどくのに、美しく包むんです。これって感動しません?」
みんな「・・・。」
「え~?感動しますよね。ほんとに感動ですよ~。この無常観が感動するんです~。」
なんか僕、感動してきた・・・。
ふろしき大先生はその無常観を教えて下さる存在なのですね。
それでは実践です。
まずウエットティッシュで手を拭きます。これはおしぼりの代用だそうで、目に見えない汚れを払います。手を清め心を鎮めてから向き合うのです。
先生自ら、みんなに紙をカットして回してくださいます。
真っ白な紙を、もらって下さる相手の姿だけど思いながらス~ッス~ッと折っていくと、心が鎮まって行くんですね
まず紙幣内包み。
↓ う~む、この1cmについて、今度質問しよう。。。
なるほどこの赤い紙で1cmを確認するということですね。
↓ この1cmはわかるぞ☆
内包み、完成☆
ただ、「先生、お札が入りません・・・」という事態の方も(笑)
次は紙幣外包みです。まずは白い紙から。
「白というのは「清浄観」のメッセージです。白を見ると清浄観、清浄観と思い返すので、何があっても清らかな目で見れるんです。」
ザラザラの方を内側にしてふわっと半分に折り、両端にだけ折り目を付けます。
そして開きますと真ん中の両端に目印が付きました。
その両端の線に向かって折り込みます。
慶事は左側から、弔事は右側から折り始めるようです。今回は慶事です。
今度は赤い紙を折ります。
「赤は火の色。中の汚れを焼きつくすというメッセージです」
同じように赤い紙のザラザラの白い面を内側にしてふわっと折り、真ん中の両端にだけ折り目を付けます。
その折り目に向かって左側から折り込みます。
そして白い紙を下、赤い紙を上にして重ねます。
赤い紙をさらに半分に折ります。完全に赤い面が出ました。
白い紙をその上に半分に折り込みます。左端から赤紙が少し見えるようにするのがポイントです。
白の奉書より赤い紙の方が大きいので、上下も赤い部分が綺麗に見えています。
折れたら、今度は裏向けにしてどこまで折るかを計ります。
10.5cmづつで裏から折り込みます。
赤白は慶事ですので、上を先に折り、その上に下をすくうように重ねます。
「できた~」
さあ、いよいよ水引をかけます。
まずは紅白の水引(5本)を外袋に掛けて、指で押さえ折り目を付けます。
「こうやってしっかりと型を付けてくださ~い。」
「水引を「表に回して、まず赤い方をこうやってぐるっと円にしてください。」
下を通して円にしてますね。
親指の爪でこうやって押さえるのですね。
この左手の人差し指と親指がキーなのですね。
白い方をぐるっと上から回して
下から出て来ました。
今度は人差し指が入ってた狭い隙間を上から通します。
通ったら整えていきます。
通してみると形が見えて来ましたね。
みんな超真剣です。
いまだかつて、こんなに静かなひより塾があったでしょうか。
千賀子さんのお口までもチャックされ、
ともちんの鼻歌さえありません。。。
先生も寡黙になってます。
「できました~!」 という先生の帰還の合図とともに活気がもどってまいりました。
「こうやってハートのような形になるのがいいんですよ~。」
きれ~い☆
というわけで、大成功☆
先生のサービスショットで前編は終了です。
山地 弘純
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