新年最初のお葬式は、転落事故で首から下が麻痺してしまい20年間の病院生活を余儀なくされた女性のものでした。
心臓は動く。
首から上は動く。
しゃべることは普通にできる。
頭もしっかりしている。
両足は動かない。
両手も動かない。
体のほとんどが動かない。
それはいったいどんな20年だったのだろうかと想像しようとした瞬間、想像したくもないほどの絶望感が押し寄せました。
同じように、ほとんどの方から、「亡くなってホッとした」「ほんとにお疲れ様でした」という言葉が並びました。
苦しみからの解放への祝福。
今世の苦行を終えたことへのねぎらい。
最初は、もうそれしか浮かばなかったのです。
しかし、家族親族の方からお話を聞いているうちに、その20年間の中に光を見せてもらいました。
感激したのは「神経は一日に一ミリづつ伸びる」という言葉と、「全く動かなかった両手の指先に神経が戻り、いつしか自力で車椅子を操作して病院中を走り回っていた」という故人の生き様でした。
その瞬間、僕は再びこの言葉を思い出しました。
「臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。」
あー、あきらめなかったんだな。
故人も、故人の身体も。
新年早々、僕は故人から勇気をもらいました。
絶望感の中に差し込む光です。
故人の気持ちはわかりません。
でもその事実が生きる力に訴えかけてくるのです。
このお話は、僕がこれから生きていく上で大切な宝物となることでしょう。
こうやってたくさんの方々の死に立ち合わせていただき、生き様を聞かせていただける僕は、とてもありがたい立場だなと思いました。
そして僕はその生き様から教わったことを発信していきます。
ありがとうございました。
#神経損傷へ射す光
#神経は伸びるんだ
#さすることでそれが促進される可能性
#生ききる勇気
#今ではあなたはわたしの光
山地 弘純
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