今日は雲ひとつない青空が広がった快晴だった。
お葬式だったんだけどね、とても印象に残るものになったんだ。
見送る皆さんが大泣きで、
悲しいね。悲しいね。
寂しいね。寂しいね。
そんなお葬式になった。
でもね、それとおんなじくらいの
ありがとう。ありがとう。
にも溢れたんだよね。
みんなみんなが、
ありがとう。
ありがとう。
って。
その言葉たちから僕が感じたイメージは、暗いものではなくって、とてもキラキラしたものを感じたんだ。
そしてそれを象徴するかのようにね、
お別れを終えて火葬場に向かう時、
太陽が反射して、川がほんとに
目が眩むくらいにキラキラと輝いてるの。
まだまだ若いしね、
ほんとに惜しい命をしみじみと思うんだ。
でも、
こんなキラキラなお葬式はなかなかないなって、
僕は秘かに感動もしてた。
戒名にも光を使ったんで、ぴったりかなって自己満足。
それと俗名から武さんの「武」という字も使えたね。
戒名には仏の言葉に沿うものを選ぶんだけど、「武」はないと僕は思い込んでいたんだよね。
なんだか「武士」とか「武器」とか、戦うイメージがあって、僕の中では戒名から外すことも考えながら、本をめくってた。
そしたらなんとあったんだ。
その意味を見て、僕はなんだか震えた。
そこには、
「勇気の」
とあった。
すぐにその下に付ける文字は閃いた。
「優」という文字。
強い人は皆優しい。
優しい人は皆強い。
本当に強い人とは。
本当に優しい人とは。
両方を兼ね備えている。
これはコインの表裏のように感じていて、僕は戒名の中で陰陽を統合したんだ。
闘病生活。
奥さんとのリハビリ。
その中から生きておられる最中にも、
たくさんの「ありがとう」を聞いた。
僕は故人と奥さんを通じて、
勇気と優しさを教わった。
だからこそ、この戒名を捧げたい。
ますますの「武」と「優」で照らし続けてほしいという願いを込めて。
山地 弘純
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