どうしても行きたかった琴浦町の視察でしたが、どうしてもはずせないお葬式ができて行けませんでした。
いえ、ほんとはもともとお寺関係の仕事がどうしても外せなかったんですけど、結局その仕事も但馬の大きな寺院住職のお葬式でなくなってしまったという顛末です。
ものすごい葛藤があったのですが、この時自分に「一人で頑張り過ぎないで。一人で我を張り過ぎないで。仲間に任せてね。」というメッセージが湧いてきたので、ふっと力が抜けて、仲間たちに任せることができました。
みいゆがしっかりとブログにアップしてくれているので、本当に助かります。
そしてともちんがしっかりとメモをして、僕に渡してくれました。
【東伯風力発電事業について】
1、設置者 日本風力開発(株)
2、施設名 東伯風力発電所
3、設置場所 鳥取県東伯郡琴浦町大字森藤他
4、稼働年月日 平成19年4月
5、定格出力 1,500kw
6、基数 13基
7、総出力 19,500kw
【風車ブレード破損事故について】
◎事故発生日時:令和2年1月8日17時18分頃
◎天候:風雨、風速(横風)18m~20m
◎被害状況:風車4号機のブレード一枚が破損。風車周辺50mに大型のブレード残骸飛散。西風により、東側300m~400mの畑等にブレードの細かいFRP(ガラス繊維強化プラスチック)部材が飛散。人身、火災、走行車両への被害は確認されていない。
【風車の概要】
◎メーカー:GE Wind Energy(ジェネラルエレクトリックウィンドエナジー)
◎型式:GE1.5s
◎ローター:ブレード直径70.5m、取付位置64.7m
【現在の状況】
事故のあった4号機だけでなく全ての風車を止めている。
大山町のものも同じ会社の機種は止まっている。
第三者委員会をつくり原因が解明されるまで稼働させない。
地元の合意があった上での再開。
風速25mの2倍くらいに耐えられる強度で設計されていたが、今回わずか18m~20mで破損したとのこと。
どうやら原因究明は難しいのではないかということです。
琴浦町の風車は、新温泉町に計画されているものと比べると、出力は3分の1、風車の高さやブレードの大きさは約2分の1程度です。
そして今回の事故状況を踏まえると、短絡的に考えても1kmは我々の被害範囲になるのではないでしょうか。
そして琴浦は平地に設置だけれど、我々の地域は山の尾根沿いに建つことになります。
被害距離はさらに伸びるだろうと推測されます。
1.5km、いや2kmになることだって十分にありえると感じられました。
こんなのが回転しながら飛んで行ったんだって。
こわ~い。
やっぱり事故の事を考えても、住宅からの至近距離につくることは許されないですね。
我々のところの計画は風車と住宅との距離がわずか500メートル強しか離れていないという無謀さです。
今までは低周波、超低周波被害の面でのみ距離について譲れない思いを話してきましたが、今回のことで事故に対する安心安全のためにも距離の近さが許せないということを訴えていきます。
視察して情報共有してくれた「いのちをつむぐ会」の仲間たちに感謝。
山地 弘純
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