【風力発電計画の現状】
現在我々の町・新温泉町では日本最大級の大規模な風力発電施設が計画されています。
事業区域面積は1,967ヘクタール。
静かな山間部の尾根を切り崩します。
そこに高さ150メートルで、出力4,500KWの巨大風車が21基も、住宅からわずか500メートル強の場所に建設されるというのです。
テレビに取り上げられた際に専門家の先生がおっしゃっていたように、「これが計画のままできたら大変な健康被害が出るでしょう。」というほど無謀なものです。
さらに、環境のために風力発電が必要だと言いながら、大規模な環境破壊の陸上風力発電は、矛盾していると言わざるをえません。
健康への影響、生態系への影響、水源地が外国へ渡ることなど、多くのデメリットがあるのです。
メリットはお金ですね。
失うのは、お金で代えられないものばかりです。
そんなわけですから、我々いのちをつむぐ会では、このあまりにも無謀な計画に反対し、署名を集めています。
署名も先に区から町長に提出された400名分以外に、我々の会で1,500ほどは集まったのではないかとザッと確認しています。
この人口の少ない場所にしたらほんとにたくさんの署名です。ありがとうございます。
引き続きご協力をお願い致します。
【本物のイヌワシが出た!】
さて、合わせて朗報です。
以前にも猛禽類のイヌワシが出たと大喜びをしていたら、ハチクマの可能性があるという指摘もあり、不明確で公表ができなかったというぬか喜びな事がありました。
しかし今回は正真正銘のイヌワシが出たと、野鳥の会の方より連絡を受けました。
イヌワシ研究会の三谷さんが、12月9日、熊谷の北側で長時間帆翔するのを観察されたそうです。
イヌワシは白斑のある、若い個体。
県下では繁殖してないので、北陸地方などから分散してきた個体ではないかとの話でした。
ありがたいことです。
今までは絶滅危惧種のクマタカが確認されていましたが、それだけでは事業を止める有効打にはならないとのことでした。
とはいえ今回のイヌワシは絶滅危惧種に加え、天然記念物の指定まであります。
今までとは比べ物にならないくらい大きな発見になると思います。
(翌日には早速神戸新聞に掲載されていました)
また、11月23日には、コウノトリ4羽が同じく風車設置予定域の尾根を岸田川の方向に飛翔するのも確認しましたとのことです。
なんと、兵庫県のシンボル鳥であるコウノトリまで事業区域から見つかったというのです。
鳥たちが我々に助成してくれようとしています。
いや、鳥たちはただ自由に飛んでいるだけですね。
(三谷さん提供 熊谷区事業予定地で飛翔するイヌワシ)
山地 弘純
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