日本野鳥の会ひょうごの奥野さんがお寺にお越しになり、猛禽類を主体とした鳥類調査における昨年3月から12月までの一年間の調査結果を報告してくださいました。
確認した野鳥の数ですが、驚くべき数字で、なんと78種です。
その中でもっとも重要視しているのが絶滅危惧Ⅰ-B類のクマタカです。これは食物連鎖のピラミッドの上位に属する鳥ですので、その他の餌となる小動物などの環境を広く保持することご大切なのです。
調査によるとクマタカの飛行する高度がちょうど巨大風車のローターの高さあたりをもっとも多く飛んでいるらしく、その点も問題視して、この日本最大級の風力発電に待ったをかけておられます。
ありがたいことにこの野鳥の会の方々の希少種発見の調査報告により、事業者のアセンスメントにおける現地調査期間が一年間から二年間に伸び、その間に我々地元の人間の風力発電に対する認知度を高めることができると踏んでいます。
また絶滅危惧Ⅰ-B類のブッポウソウやヤイロチョウも見つかっており、この点もふまえて、しっかりと事業者に見直しを迫れるかと思います。
それでもやはり野鳥の会の方々もおっしゃっています。
地元の反対がないと止まりませんと。
我々とすれば、やはり人の健康の被害を第一に訴え、反対を広げていく所存です。
奥野さんはこの後新温泉町長を訪問し、この報告書を提出するとおっしゃっておられました。
親身になっていただけることに、深く感謝いたします。
※(追記)翌日の神戸新聞に掲載されていました。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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