Paix2の活動は刑務所だけではない。
障害者福祉施設など、多方面で彼女たちの活躍が求められている。
それは彼女たちに中身があるから。
歌の内容だけでなく、そのトークが素晴らしいと僕は思う。
マナミさんが読み上げる受刑者の手紙。
メグミさんが語る幸せの意味。
胸に熱いものが込み上げる。
でも彼女たちは涙を誘うだけじゃない。
「元気出せよ」
そう歌いながら、コブシを突き上げる。
さーみんな一緒に。
誰もがそれに元気をもらい、一緒にコブシを突き上げる。
いつのまにか会場に笑顔が広がる。
そんなPaix2のコンサートが大好きだ。
今日もはまなす園に彼女たちの声が響き渡る。
はずかしくて「こんにちわ」と返せない人。
うまく笑えない人。
しゃべりがどもってしまう人。
コミュニケーションの取り方がわからない人。
でも、そんなの関係ないって雰囲気をつくりあげてしまう。
彼女たちはステージから降りて、そんな障害のある方もない方も関係なく、握手してまわる。
だれもがそんなサプライズに喜び、手を差し出す。
そして会場が一体になる。
初めの少し静かな雰囲気も、いつの間にか盛り上がっている。
素敵だなって思う。
マナミさんの「元気出ましたか~?」の問いかけに、
元気いっぱいの声が帰ってくる。
「出た~~!!」って。
僕も笑いながらそちらを振り向く。
コンサートは進んでいく。
なにより嬉しかったのは、10月に新曲が発表できそうだという報告があったこと。
結成10周年。
たくさんの苦労を味わいながら歩みを続ける彼女たちにとっても、新曲がリリースできる喜びというのは格別だろう。頑張りが報われたって言えるのだと思う。
ほんとうにおめでとう。
そう思った。
地道な活動はまだまだ続く。
マネージャーさんの運転する車で長時間の移動。
機材は全部自分たちで車に積んでいく。
準備も片づけも自分たち。
ものすごく大変だと思う。
でも新曲を引っさげて、彼女たちはまた笑顔で巡業するのだtろう。
刑務所でも。福祉施設でも。お寺でも。。。
そして僕たちはそれを待っている。
山地 弘純
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