魔境に入る。
瞑想での注意点である。
そして今日聞いた魔鏡の話。
但馬参与、檀信徒研修会での山本合金製作所の山本晃久氏の講演。
魔鏡=魔境と考えられないか?と、僕の中でなんかピーンとくるものがあった。
魔鏡は鏡面の肉厚を削っていき、1mmの薄さになった時、凹凸が現れ、光を照射すると、絵が浮かび上がるんだって。
それって瞑想の時と同じじゃないか。そう思った。
とことん自分を見つめ、光を照射し、自我を手放していった時、仏や悪魔の幻を見たり、自分の問題点が姿を現す。
まさに魔鏡だ。
それに流されて魔境に入ってしまわず、自己を見続ける。
観照し続けること。
魔境へ流されるか、絶対的な静寂を繋がるか。
どんなものが写し出されても静かに見守り、魔鏡(魔境)さえもなくなったとき、写し合う世界はなくなり、僕たちは映写機そのものを見つけることができるのだろう。
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山地 弘純
住職
真言宗のお寺『善住寺』の住職。瞑想誘導、心の相談、陰陽統合セッション、カウンセリングなど心の寺子屋としての活動に力を入れる。夏休みの寺子屋体験、春休みのお遍路体験など、子供たちの集まる企画も大人気。大人も子供も笑顔をいっぱいに表現できるフィールドとしてお寺を活用していくべく邁進中。ブログは自己の気づきを綴る中に、生き方のヒントとして発信している。
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