去る3月7日。
兵庫県豊岡市にて托鉢を行いました。
もうすぐあの大災害から丸一年。
しかしいまだに悲しみも苦しみも続いています。
但馬先年教師会の水生会長の元、若き青年僧たちが、少しでもお気持ちをお届けしたいとの想いで集まりました。
わずか5名の参加ではありましたが、2時間豊岡市のアイティ前に立ち、義援金箱を手に持ち、般若心経を唱え続けました。
以前もこの場所で托鉢をさせていただいたことがあるのですが、その際は多くの方が素通りしていかれました。
ま~当然といえば当然かもしれません。
最近はお坊さんに対するいいイメージも薄れつつある上に、ちまたでは悪質な募金活動も増えています。
しかし、それでも今回は、思っても見ないほど大勢の方が浄財を入れて下さいました。
誰しも今回の大災害を強く心の中に抱き続けて下さっているのだと、改めて知りました。
すごくありがたかったです。
僕自身、まず一番目に頭陀袋の中にお金を入れさせていただきました。
確かにみなさんのお気持ちもお届けいたします。
曇り空の豊岡。
被災地の天気はどうなんだろうなどと頭を巡らせながら、「同じ空の下」を思いました。
お昼すぎ、托鉢を終えた時、般若心経は一人130回くらい唱えていたそうです。
5人で500回を越えています。
10日にもう一度托鉢を行います。
するときっと1000回を越えることでしょう。
1000巻心経。
これは人々が想いを合わせ、ふくらませる時に行います。
すると一人では考えられないほどの力が降り注ぐと信じられています。
被災地の方々に。
誰もが忘れてなどいません。
心は被災地とともに。
そのメッセージだけでも届いてほしい、そう願いました。
どうかみなさまも、一度きりの義援金で終えてしまわず、何度も何度も少しづつでもお気持ちをお届けしましょう。
なお、3月11日14時46分。
善住寺でも本堂御本尊前において、御詠歌のみなさん方とともに読経いたします。
みなさんも黙禱をお願いいたします。
同じ空の下
合 掌
山地 弘純
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