ついにこんな日が来てしまったか、とその時はマイナスに思った。
イオンでお昼ごはんを食べようと思うとしたんだけど、自分の食べたい気分に素直な娘たちは、このたびはお互いに絶対にゆずらなかったんだ。
そして、父ちゃんと長女。
母ちゃんと次女と三女。
二つのお店に分散して食べることとなった。
あー、もう!
こいつら、どいつもこいつも!!
みんなで一緒に食べたかった僕はかなり不機嫌だったわけなんだけど、長女と二人きりになってみると、すっごい実りある時間だったよ。
失うものに意識がいってることをしっかりと観照できてると、必ず得ているものがあるということに、反転することができるもの。
その視点への切り替えが、人生の醍醐味なのかもしれないね。
なんかね、そこを切り替えて二人だけでいるとね、ピンと感覚が研ぎ澄まされた感じがしたんだよね。
いつもなら、こちらは三人に意識が散ってしまうし、子供たちも自分を見て自分の話を聞いてというアピールが強まるし、それはそれでみんな揃った楽しい時間なんだけどね。
二人だけで並んで座ると、まず景色が新鮮だったかも。
それに長女の自己主張はちっちゃくなったみたいに感じたし、僕はしっかりと話を聞ききってちゃんと向き合うことができたはっきりとした手応えと、いつも見れてない表情の隅にまで見渡せた感じがしたな。
それと母ちゃんがいないからか、妹たちがいないからか、その両方からか、長女はほんとまったく僕のことを困らせないていてくれた。
ちなみにみんなでいるからこそ、困らせて気を向かせたいんだって気持ちが、改めてよ~くわかったね。
妻から三人でいる写真がLINEで送られてきた。
あちらはあちらで楽しそう。
面白いね。
二人と三人に別れて、それぞれのお店でご飯を食べたおかげで気づけたこと。
僕は長女を独り占め。
長女は僕を独り占め。
たまにはいいもんだ。
山地 弘純
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