心の相談員の総会が終わった。
そしてその夜から、いろいろと思い返してる。
心の相談員、スピケアで救われたのは、誰でもない、僕自身だったと。
学んでいったことを夫婦関係に落とし込んだ時、「言い合うよりも聞き合おう」って言葉がふと浮かんできたんだった。
お互いに言いたいことは言い合いたい。たとえお互いに傷つけ合おうとも、言いたいことを飲み込んでしまうよりよっぽどマシという妻と、言い合いによるエネルギー浪費と、自分の精神状態が怒りに偏っていることが嫌だった僕の、それが妥協点だったのかもしれない。
言い合って喧嘩する。
喧嘩はしんどいし、もうめんどくさいから一喝する。
そしてそのうちどうせ言っても無駄だからと言葉を飲み込んでいっていた。
イライラは家の空気をさらに悪化させる悪循環を生んでいるようにも思えた。
これではダメだと思っていても、心に向き合う前の僕は、どうしていいかわからなかった。
「我慢」っていう、非常に楽で使い勝手のいい言葉を彼女に押し付けていただけだったのかもしれない。
僕が彼女の不満の言葉を塞いだ時、
「そんな意見とか聞きたくない。別に状況が変わらなくても、ただあなたが聞いてくれる、それだけでいいのに」と、泣きながら言った彼女の言葉は、僕の中で鮮明に焼き付いている。
「言い合うより聞き合おう」
多分僕たち二人にとったら、ふっと降りてきたこの言葉は魔法の言葉だったんだな〜。
その言葉を伝えた時から、お互いの関係は確かに変わったし、二人の時間が心地よくなっているのを感じる。
結局言い合うことと同じなのだけど、傷つけ合うことが前提じゃない。
彼女の本音を伝えたい、言葉を飲み込みたくないという思いと、僕の怒りにエネルギーを支配されたくないという思いが、両方満たされる言葉だったんだろうね。
だから僕流の夫婦円満メソッドの一つはこれ。
「言い合うよりも聞き合うこと」
夫婦の相談を受けた時にはこのこともだいたい伝えている。
もちろん僕たちが今後夫婦を全うできるかなんてわからないし、「あんなこと言ってたのに離婚しとるやないか」ってこともあるかもしれない。
でもね、もっとも身近でもっとも大切な人に向き合うことを疎かにしていないって、今では言えるかな〜。
山地 弘純
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