都会のお宅には49日までのお参りに行くのが困難であり、申し訳なくもお寺にて毎週逮夜ごとに御供養させていただいている。
高砂のお宅も、28日目(四×七日)に行った納骨法要には行かせて頂き勤めさせていただいたのだが、49日(七×七日)には寺っ子体験スクールの前日準備に追われ、勝手ながらお寺にて供養させていただいた。
せめて少し遅れてでもお参りさせていただこうと、唯一スケジュールに空白のある21日の日曜日をと思い、先方に電話した。
「あの~、21日の日曜日にそちらにお参りさせていただこうと思うのですが・・・」
その瞬間に、奥さんの返事が少し困ったような感じになられた。
「ごめんなさい、その日はちょっと・・・」
「あ、そうでしたか、いやそれなら仕方がないんです。」
僕は仕方ないとあきらめようとした。
すると奥さんが話を続けられた。
「実はね、その日にお寺にお参りしようと思っているんです。前日にもう湯村にお宿をとってしまいました。娘たちもお寺にお参りしたいって言うものですから。」
え。
僕は本当に驚いた。
こんな偶然があるんだろうか。
全く同じ日に、同じことを考えていてくださったなんて。
お寺参りに来て下さるのは本当にありがたかった。
なぜならお寺でも亡き人の御霊を位牌や過去帳で祀り、ずっと御供養しているのだということをみなさんに知っていていただきたいからだ。
そして今日21日、午前10時過ぎ。
ご家族でお参りに来られた。
おばあちゃんの49日の御回向をしっかりとお勤めすることができた。
巡り合わせの不思議を感じた今回のお寺参り。
きっとおばあちゃんがそうなるように引き寄せて下さったのだろう。
最後にみんなでの写真を撮らせていただいた。
家族の後ろにはおばあちゃんのお位牌がある。
家族の仲良く寄り添った背後に、うっすらとおばあちゃんの姿を見たような気がした。
仏の国から、きっと家族のことを見守り続けてくれているに違いない。
おばあちゃん、ありがとう。
※法事の席などで最近集合写真を撮ることが増えています。
家族の中に住職や副住職まで混ぜていただいてありがたいことです。
いいことだな~とも思います。
お寺での撮影も希望される方は気軽にお声をお掛け下されば、
デジカメで撮影いたします。
山地 弘純
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